あつぼう

寄生獣 -ザ・グレイ-のあつぼうのレビュー・感想・評価

寄生獣 -ザ・グレイ-(2022年製作のドラマ)
4.0
岩明均さんの原作を基に制作された韓国版スピンオフとして観れば面白かった。原作のファンには物足りないところもあるけど、気持ちを原作から少し切り離すことで楽しむ事が出来た。
まず驚かされるのが圧巻の映像美。人間の頭が変形して寄生獣が現れるシーンや寄生獣が人間を襲うシーンなど、描写がなめらかで迫力満点でした。韓国ってこの手のCG技術が素晴らしいですね。
主人公のスインは事件に巻き込まれ瀕死の重傷を負った時に、寄生獣「ハイジ」に身体を乗っ取られます。しかし瀕死の重傷だったスインを回復させる事に集中したために、ハイジはスインの脳を食べる事が出来なかった
。この事でスインの身体の中でハイジとスインを共同生活が始まってしまいます。ここらへんはオリジナルの新一に寄生したミギーとの関係と似てました。ただ決定的に違うのはスインとハイジは筆談や伝達でしか意思を伝えれないところ。新一とミギーのような直接的な意思疎通がとれないのは不便ですね。あの掛け合いが面白いんですけどね。
物語としては展開もスピーディで飽きる事なく観れた。もう誰が仲間で誰が敵なのか、そして誰が裏切るのか疑心暗鬼になるもの韓国ドラマらしいですね。
主人公のスインを演じたチョン・ソニさんって、このドラマで初めて知ったけど本当に魅力的な俳優さんでした。スインの時とハイジの時の顔つきが全然違うのは凄すぎます。これから注目したい。
最後に「ラスト10秒が衝撃的すぎる」でした。
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