リアルすぎてすごい。
福島第一原発の攻防があまりに過酷であったことが良く理解出来た。
当時の記憶ではTVから流れる爆発シーンとか、菅元首相がキレて東電に乗り込み「撤退は許さん」と息巻いた事とか、なんかヤバそうだな…と思いながらも恥ずかしながらその程度しか感じていなかったように思う。
本作を観て、なぜ次々に爆発したのか、なぜ菅元首相が東電に乗り込んだのか等々、背景が分かって腹落ちしたし、何より現場の職員・作業員が決死の覚悟で未曾有の大惨事を食い止めようと格闘していた様が観ていて辛かった。
吉田所長の名前は存じ上げていたし、上に反発するアウトロー的な伝えられ方もしていたように思うが、否、無茶苦茶リーダーシップを発揮して、現場のメンバーを身体を張って守った大変立派な方であったと再認識もした。
日本が本当に沈没する危機が目前まで迫っていたとは知らず改めて原発の恐ろしさを知るとともに、これからの廃炉に向けた長い道のりに、未だ震災は終わっていないことを改めて痛感する。
良くぞ本作を制作してくれたと感謝。
