めちゃくちゃ面白くて驚きました。
比較的牧歌的な純ロマンスのイメージが強いブリジャートンですが、スピンオフである本作は作風がガラッと変わり驚きました。
主人公であるシャーロット王妃に黒人演者を据えたところから明白でしたが、よりシリアスで社会派な内容となっています。
しかし、黒人のリプレゼンテーションという大テーマを掲げながらも、ひたすら境遇を糾弾するわけでもなく、さらにジョージにも深刻な問題を抱えるというバランス感覚のよさに感服してしまいました。さらに実際の史実にフィクションを混ぜる史実SFの趣きもブリジャートン本編よりも素晴らしく、そして何より純粋にエンタテインメントとして面白いのが素晴らしい!悲哀と愛情が溢れる展開に心を打たれました。
ブリジャートンはシーズン1の段階からフィクションの持つリプレゼンテーションの機能の使い方が本当に好きで(それでいてシナリオ自体はいわゆるコテコテのロマンスなのがよい)、Netflixらしい魅力が詰まったシリーズだと感じていました。ただし本シリーズはそこからさらにテーマも脚本も奥深さを数段階増した感があり、本当にびっくりするくらい面白かったです。
改めてNetflix好きだな〜となってしまいました。