ヘイヘイ

三体のヘイヘイのレビュー・感想・評価

三体(2023年製作のドラマ)
4.8
SF文学に疎いので『三体』って一体なんやねん(全世界売り上げ2900万部!?)と思いながらもあのMGSの小島監督が激賞してたのでとりあえず観てみた。
※まずネタバレなしで書きます、熱量高め。

はぇー、知的好奇心(あるいは厨二心😎)をくすぐられまくって8話(約8時間)イッキ観完走です。続きがこんなに気になる作品は結構久しぶり✨センスオブワンダーをビシビシ感じる作品です。

そして鑑賞後も三体のことを考え続けてます。。ハマる人には相当刺さる作品になるかと。ちょっとでも興味が沸いた人は騙されたと思って5話まで観てほしい(もう半分越えとる)。

ある日突然世界中の粒子加速器の実験結果がおかしくなり、自分の視界に謎のカウントダウンが浮き上がる。0時に起こる宇宙のウインク(瞬き)。名だたる科学者達の連続自殺事件。自殺者が遺したハイテクノロジーVRゲーム。

序盤はこれらの謎が徐々に明かされていき、5話以降は人間ドラマもアツい🥲自分は2話の途中まで??でしたが、そっから段々と引き込まれ、ラストはええぇ、そうなるの!?とさすがゲームオブスローンズの制作陣、期待を裏切らない。ただ、家族ではちょっとキツイ描写(性的、残酷描写)アリなので鑑賞時は注意。


個人的には、ノウイング、インターステラー
、ムービング、オデッセイ、20世紀少年のうまみを全部合体してみました💡って印象です。

全然物理学のことは知らないけど、きっとそういうのもあるんだね、フンフン😤て感じで観れたので、ハードSFと聞いて拒否感ある方にもオススメ。

後半6〜8話の展開は思わずうるうる🥺しましたし、”途方もない片想いのその先”を考えるだけで泣けてしまった。一体どんな未来が待ち受けてるんだろうか。

U-NEXT配信中の中国版は、第1部だけで30話!Netflix版とは路線がかなり違ってるみたいなので、そっちも気になるし、何より原作をすぐ読みたい!買う!

〜「SFの黄金期は十二歳である」という言葉は、その幼稚さを示すものだと理解されることが多い。だが、それは同時にSFの魅力を伝える言葉でもある〜
と柳下氏が三体の原作を書評した通り、もうこのトンデモ厨二な展開がたまらなく愛しいのです!!

以下、Netflix版だけを全話観た上でのネタバレあり。※水木しげる作品に詳しい人急募。






















やっぱり三体の襲来まで400年以上かかるってのがミソで、これがかなり面白いですね。
なんか400年後ってなると正直どうでもいいわ!ってなりそうだけど、使命に燃えるあのオッサンの気持ちもわからなくもない。

自分を冷凍しといてたまに起こして判断するわ!って頭トチ狂ってるのは思わず笑いました。

あと、脳だけを冷凍保存して核爆発で加速しながら光速の1%を超えていく!ってのも相当トンデモ論だけど、想いが熱くて泣く🥲人類ではなくジンに誓う、で涙出た。
字面だけみると相当頭がおかしいけど!

ちな、水木しげるのかなり昔?の短編漫画にも、人間を改造してバケモノにして遠い星に打ち出す🚀っていうのを子供の頃読んだのを思い出した。

たしか、お金のために志願して改造されるんだけど。改造された後に子供と会っても、怖いって言われて(オバQみたいな見た目だから)泣かれちゃうんですよね。子供心にすごい怖くて切なかった記憶あってトラウマ作品。なんて作品だったんだろう。

敵がもう何だかよくわからんのも最強。全てのテクノロジーは支配され、残るのは人間の思考のみ。だから、たった1人だけで考えてミッションを遂行する!(面壁者:Wall facer)っていうのも厨二すぎて燃える🔥🔥🔥ちょっと1984の「二重思考」を思い出したし、あの巨眼もビッグブラザーぽいので、やっぱりSF畑の人は影響受けてるのかなぁと。
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