どど丼

三体のどど丼のレビュー・感想・評価

三体(2023年製作のドラマ)
4.4
待ちに待ち続けた「三体」ネトフリ実写版、ようやく観れた……! 最高かよ、ネトフリありがとう。

原作は中国が舞台のほとんどを占めるトンデモ中華SF小説。今作は舞台をロンドンに移し、ダイバーシティに富んだキャスティングと世界観を作り上げた事で、作品世界がよりグローバルかつ壮大にアップデート。予想外にも良い脚色が効いていた!

原作の膨大なストーリーもかなり圧縮しているほか、原作の複数キャラクターの属性を一部のキャラクターに集約し、良い意味で分かりやすくなっているのがとても良い。それでいて観たかったシーン(VR内の人間コンピュータ、智子の領域展開など)はかなりリッチに再現されていて感動of感動……! VFXの素晴らしさも相まっての作品クオリティ、映画館で観たいレベルだし、今後の続編にも期待がかかるな……!!

中国の小説が原作なのに中国の汚点をちょいちょい忍ばせているのが流石の欧米資本だと思った。特にエイザ・ゴンザレスの演じるオリキャラがオッペンハイマーみたいな扱いになっていたり、某キャラクターの死亡シーンでジーン・タトロックを彷彿とさせる辺り、昨今の政治性を暗喩している側面も垣間見えて正気でいられなかった。中国の方の反応が知りたい。
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