【TV地上波】のちのブギの女王、福来スズ子の半生を描いた物語。モデルは無論笠置シヅ子です。歌がメインのドラマだけにやはりステージのシーンは迫力があり感動しました。
また全編を通し、育ての母であるツヤの生き方「義理人情」をスズ子がしっかりと踏襲しているのが良かったです。スズ子の両親は大阪で銭湯を営んでいましたが、全然お金にならないひとにもタダで入らせてあげたり、記憶喪失で行き場のないひとにも風呂焚きとして雇ってあげたりしていましたが、のちにスズ子も誘拐未遂犯を雇ったり、マネージャーやお手伝いさんにも家族同然に接していました。また、スズ子は早くに母と弟を亡くし、最愛の夫となる人も病気で亡くしたゆえに、家族の温もりに飢えていたこともあったかもしれませんね。
余談ですが、お笑いが主題だった「わろてんか」や「おちょやん」の舞台シーンは今作とは逆に冷めてしまったのを思い出しました。お笑いを感動的にするのは難しいのでしょうか。
