出だしがいかにも凡庸でモサい。
退屈だなと思いきや、2話目くらいから面白くなってくる。
本腰を入れて観始めた。
よくあるCIAが舞台の、溢れる才能&マッチョたちが活躍するドラマではない。
下っ端の弁護士で、ちょっと小手先の要領がいいだけのミーハーな青年が、スリルをもとめてCIAで働き始める。
上司は怖いし先輩たちは新人いじめに躍起。
誰かに頼れるわけでもない。
なにか派手な才能やスキルがあるわけでもない。
組織でコピーの取り方すらわからないペーペー。
難しい駆け引きはできないし、何かを知ってるふりもしない。
脅されればすぐにペロリと情報を吐く。
フィジカルもタフではない。
わりとゆるい。
そういう人間がなぜかCIAに入って一週間もたたずに気づくと泥沼にどっぷり。
主人公が5秒以上考えない、という性質がプロットを動かしているのだろう。
近視眼的でひたすら行き当たりばったり。
要領よくその場を切り抜けることしかできない。
妙にうまくやっているな、と思いきや次々にあらたなドツボにもはまっており……。
何かを俯瞰的に把握して手綱を握る、ということをしない・できない。新人は泥臭く体当たり。
不思議なキャラクター。クセになる。