周囲で話題になっていたので1話から偵察中。
コンセプトはおもしろいが、やはりもろもろ躓く。
①主人公の男が80年代にしては「女々し」すぎる。あの時代なら子供が父親にあんな口をきいたら、普通ビンタの一発や二発ではすまない。
オムツの変え方も知らんでしょうあの世代の男性。だからこそ問題だったのでは?
②会社の若手のハラスメント云々のところは作り手の揶揄視線ばかりで物足りず。
「実は叱ってほしい、かまってほしい」って若者に言わせる展開もおっさんにとって随分ご都合のよいオチでキモい。
③働き方改革への不満と提案のところは具体的でリアリティがある描写。実際、頷ける所も多い。
逆に言えば①②はずいぶん手抜きに感じた。深く考えず調査もせずちょっと見聞きしたこと程度で作ってる感じ。
阿部サダヲはコミカルな演技が心底上手い。
炙りしめ鯖と植木等はワロタ
-----2話まで見終わっての感想----
(辛い古い昭和はやだけど)コンプラ無視ってサイコーよね〜、が要はパンチライン。
もっと面白くて考えが練られたものを見せてもらえるかとおもったが。
たとえていうなら
「なァこれくらいは、セクハラじゃないよね? ボク、まだなんもしてないよねェ?」とニヤニヤ言いつつ若い女性にやたらにじり寄ろうとするおじさんの口臭。
その臭いをずっと嗅がされているような展開がずっと続く。
作り手がコンプラがこれだけ求められるようになった経緯を本当に理解したうえで作ってるのか疑問。
実際、コンプラやポリコレにかんして現状はたしかに問題ありまくりなのだが、こんなドラマの人情オチで済むならとっくに世話ない。
本当に多様性とか性差別という概念が出てくる事情や背景をよく深く考えたうえなのだろうか。
ネットでの床屋談義や聞きかじったことだけで企画走らせた結果のこれなのだろうか。
安直に解決策をみせないで、もっと深く問題をあぶり出すだけでも普通に面白いドラマになったと思う。
期待外れでがっかり。