紅孔雀

捜査官カタリーナ・フスの紅孔雀のレビュー・感想・評価

捜査官カタリーナ・フス(2021年製作のドラマ)
3.9
最初はカタリーナ嬢(カーリン・ F・ショーロフ/36歳。劇作家で監督もやるらしい)の可愛さに惹かれて観始めたのだが、第1話の犯罪自体は単純なものだったので些か期待外れでした。それで第2話を観続けるか迷ったのですが、観てみるとけっこう筋が錯綜していて、ミステリとしても面白い出来でした。第3話はさらに趣向を変え、カタリーナ自らが人質となるダイナミックな展開。さらにちょっとした残酷シーンもあって、大人の警察ドラマになってきたぞ、と嬉しくなりました。そして第4話は、麻薬密売組織への潜入捜査という変化球。犯罪組織内の女性に友情を感じる、という重い展開で結末も些か苦いものでした。最終話は、シリーズ冒頭からの謎(デモ警護の最中、同僚の警官に重症を負わせたのは誰か)が遂に解き明かされるが、警察組織の隠蔽体質にカタリーナの正義感が阻まれる、という後味の悪い展開になります。この結末が、皆さん(あ、私も)もうひとつ不満の原因なんでしょうなぁ。あと、作品の背景はコメントで。
紅孔雀

紅孔雀