ハンスウ

京城クリーチャーのハンスウのレビュー・感想・評価

京城クリーチャー(2023年製作のドラマ)
4.3
タイトルにクリーチャーって付いてるのに第1話にはほとんどクリーチャーが登場しないからどうしようかと思ったんだけど、だんだん乗ってきました。おもしろくなってきました。休みの日に一気見しました。ちょっと曇りがちな空の真下😂

これはなんとキムサブシリーズと同じ脚本家っていうのにビックリ。医療ヒューマンドラマの名作から大きな方向転換とも言える今作でちょっと意外な感じがしないでもないですが、でもキムサブより前には「九家の書」などというファンタジー時代劇(スジちゃん出演作☺️)とかも書いてるからあながち不自然なことでもないのかなあ🤔……

簡単にそれはどんなドラマか、ということを言い表すと、
・「〜キムサブ」病気と闘い患者を救うヒューマンドラマ
・「京城〜」不正と闘い無実の人を救うヒューマンドラマ
と、いうことができます。もちろん両方ともいろんな要素が含まれているのだけど、注意して観ているとまったく共通点がないわけではなく、やっぱり同じ作家が書いたんだなと気づくところもあります。例えば本題から逸れてちょくちょくラブストーリーを挟んだり、っていうのはどちらでもやってましたね☺️

京城っていう日本統治下の町を舞台に旧日本軍の生物兵器の開発っていうネタをやってます。「オオカミ狩り」っていう映画でも似たようなのやってましたし、あとシーズン2を1話だけ観た限りだと、「THE WITCH〜」シリーズとも類似点がありそうです。だからオリジナリティという点では乏しさがありますが、お金をかけて作り込んだ点はさすがネトフリオリジナルで唸らされます。だいたい1話につき日本円にして約4億5千万くらいかかってるらしいね。スゴ😳

京城でその時代を生きる朝鮮人が描かれてますけど、日本軍が運営する病院で展開する話が多いので日本語のセリフが多いです。今までにも同様のアプローチはいくつかあったので韓国人俳優による日本語のうまいヘタはもうどうでもいいのですけど、その日本語のセリフの量の多さがスゴいと思いました。もう、終始続くんですよね。チョロっと日本語を喋るっていうのではなくずっと日本語やっていて、10話分よくやりきったな〜とホメたくなります。韓国の地上波ではこんなドラマできないでしょうね。さすがネトフリです。

主役2人もとてもいいです。パク・ソジュンはね、やっぱ、パワフルですよね。体がデカくて体力もあるんだろうけど、それ以上に意外性を見せてくれるとこがいいんですよね。そのセリフの後はだいたいこんな感じだろうなって思ってると、予想以上の反応を見せてくれることが多々あって、他の俳優との違いを感じさせてくれます。

そしてハン・ソヒちゃん……。今回この子にはあんまり期待してなかったんですよね。あんまりタイプじゃないし😔 それに幅広くどんな役でもこなせる俳優でもないし。でも今作での役がハマりすぎるくらいのハマり役でパク・ソジュンを食ってしまうほどの存在感、そしてパワフルな演技で心を鷲掴みにされっぱなしでした。アクションにも一段と磨きがかかったようでした。泣くシーンではだいたいもらい泣きしちゃってました🥺 そう、だからこの人は幅広くなんでもやって欲しくないと思って。一つだけ飛び抜けたものがあるんだからそれだけで素晴らしい。今作ではそういう俳優の演技を堪能できる良い時間を過ごすことができました😊
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