きの

ペンディングトレイン―8時23分、明日 君とのきののネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

タイムスリップしてからのサバイバル生活と人間の心理描写はめちゃくちゃ面白かった!
ですが現代に帰ってきてからの描写がどれもこれも酷すぎる。

帰ってきた乗客のプライバシーをガン無視するメディア、火災現場の救助妨害するような迷惑系Youtuberや野次馬がお咎め無し&野放し、萱島弟はしれっと美容師になり兄貴の家で勝手に恋人と同棲してて苦労してきた萱島に疎外感を覚えさせるとかどんな地獄…?SNSの描写までザ・ネット嫌いな人が考えそうなステレオタイプすぎる。

『隕石がどうなったか、そこが物語の本質ではない』というスタンスなのはとても理解できるし、納得しています。
ただ、さんざ意味深に描いてた通り魔殺人の犯人も結局本当にあの人だったの?という腑に落ちなさがあり、様々な謎が微妙に放置(適当に処理?)されててモヤモヤ。あと隕石を日本だけでどうにかできるわけないじゃん…と後半3話で評価が一気に急降下しました。それまでは本当に面白かったです。

役者陣、特に山田裕貴の熱演がとてつもなく素晴らしかった。白浜と萱島のブロマンス的関係性もかなり良かったです。
それだけに色々残念な幕引きでした。
きの

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