あお

警部補ダイマジンのあおのレビュー・感想・評価

警部補ダイマジン(2023年製作のドラマ)
3.0
(〜最終話)最後まで裏切者が誰かわからない展開や、警察モノに付き物なオムニバス形式でなく一つの事件を負い続ける筋書きは決して悪くなかった。なのに、結局初回の不完全燃焼感(主人公のキャラを飲み込めない)のせいで、話に入り込めないまま終了。最終話はポップ過ぎて(相手が弱小すぎて)拍子抜け。堂々と続編に繋げたが、このまま10〜11話くらいまで続けて先駆者までたどり着いたほうが充実した作品になったのでは。
生田斗真と向井理の共演は期待通り最後まで楽しめた(特に、知的でミステリアスな向井さんは◎)。

(〜第5話)なんだかんだで5話まで観ている。気楽に観られるのが良い。あと良いところは生田斗真と向井理が共演している点と、絶妙に出てくる縦テロップ。フォントやサイズ、表示のタイミングや位置もなんか良い。これが横だと超絶ださいわけだが、縦にしたところが秀逸である。第4話あたりから不必要に感じる内容が増えたので多用はしないでほしい…。
あとは、弁護士役の成海璃子が美しいのと、土屋太鳳のアクションを安心して観られるくらいか。浜野謙太とシシド・カフカというキャスティングも良い。

この時代、ドラマなんて配信か録画で観ているのだから、冒頭の振り返りにこんなに尺を使うのはただの制作者のエゴでしかないと思ってる。このドラマはそれが5分以上あり、さらに劇中でもご丁寧に適宜振り返るという…。

(〜第1話)こすられ果てた警察バディものの中で新しい切り口ではあると思うけど、それならそこにもっと前のめりになってほしい。悪を成敗しているわりに納得感が沸かないのは主人公・台場のキャラクターにフォーカスが当たらないまま、別の細部まで持ち出されて話が進むからか。1話からキャッチしなくてはならない情報が多すぎ、かつ心が引っ張られるものは何もないという惨状。
台場が刑事として優秀なのか、自己実現や正義感がどのポイントにあるのもわからない。

生田斗真と三池さんのコンビはコメディに寄り過ぎる不安があったが、テレ朝の警察モノとあって物語の作り込みは浅くない。
とはいえ今のところは作品力があるとも言えず、生田斗真と向井理の共演を楽しむだけになりそう。せめて2人の無駄遣いに終わりませんように…。
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