なかなか楽しい。
手から電気が出る…たかがそれだけで、何ができるの？って思ったら、まさかの発想の転換で思いもかけないことができちゃう。
男女不平等の世界を露わにしてる。
女性だけが損をしてるわけじゃないし、女性だけが苦しんでるわけじゃない。
でも安全と言われる日本でだって、知らない男性に尾けられたり、待ち伏せされたり、声かけられて断っただけで罵倒されたりすることがある。
暗い夜道で後ろに男性がいると、不安だから何度も振り返り、歩幅を緩めて追い越されるのを待つか、速めて距離を空ける。
スタンガンなんか使えないし、唐辛子スプレーを使う勇気もなかなかないし、防犯ブザーですらいつ使えばいいかわからない。
でも、いつでも手からちょっと電気が出たら…安心感はすごいと思う。
多くの男性が女性を軽んじてるのは事実だし、社会においては女性的な考えは甘えとされて、男性的な考えが強さだと思われてるのも事実。
そしてそれに気付かない男性が多すぎるのも…。
話はファンタジーだからリアリティはないけども、設定もよくできてるし、色々考えさせられる。
でも最終話にはがっかり。
ゆっくりの進みで良いから、話を進めるためにキャラを壊したりする劇的な展開はいらなかったな。
