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宇宙戦争 シーズン1のようのレビュー・感想・評価

宇宙戦争 シーズン1(2019年製作のドラマ)
3.5
イギリスドラマ版で、全4話じゃないほうの三部作版。
原作未読。映画版2つと、全4話ドラマ版は鑑賞済み。

設定が現在で、メイン登場人物が複数いる群像劇スタイル。


敵側を大々的に見せることを抑えつつ、おそらく世界規模でとんでもないことになった感を出せてるとは思う。
電気が通ってない街に多数の死体を見せるだけで、荒廃した世界になる。


ドラマとしてはちゃんとしてる。
テンポが遅いのはたしかだけど、登場人物それぞれの背景なり展開なりにしっかり引っかかりがある。
ロードムービー的なところがありつつ、人物同士の変化がある。

殺された子の後を追う母親からの、あの夫婦の見せ方はよかった。
何を見つけたのか一旦伏せといて、ちょっと後で見せる。
この夫婦も同じような行動に行くのかと見せかける。
ここはうまい。

サシャのところのエピソードは重いなあ。
もう敵とのこととか関係なく思えるぐらいに重い。

エミリーがそこそこキーパーソン。
演じてるデイジー・エドガー=ジョーンズ、難しい役ではあるけど、さすが注目株といった感じ。


敵側の目的がまだハッキリしてない。
侵略ではあるとは思ってるのだけど、どうなんだろう。
じゃなきゃ『宇宙戦争』とは呼べないような。

いちばん大きく不安に思うのは、あの四本脚のやつ。
襲われる描写はあっても、遠くから攻撃してる(発砲してる)ショットがない。
VFX面での限りがあって仕方ない点かもしれないけど、そいつの性能がよくわかんないことになってる。
動きもまんまロボットで、速く走ってるところもあれば、すごいカクカク遅いところもあって、恐怖が目減りしてる。
有機体と無機物がセットになってる感じはいいのだけどね。
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