前シーズンに引き続き、重いエピソードが多いシーズン。
戦争の傷痕が癒やされていく一方で、新たにこれまでの社会が直面したことのない問題が出てきたことが示唆されているのかもしれない。
シリーズ始まった当初は、出産をめぐる家族のドラマを描くことに徹していたけど、最近は養子や中絶など、子どもをめぐる社会の問題も掘り下げている。
中絶手術を受けた女性が罪に問われることはなくなったものの、1960年代前半の英国ではまだ中絶手術の施術は違法。
でも望まない妊娠を終わらせたい人はいつの時代もいて、必死になる彼女たちは安全衛生の保証されない手術で、ときに凄まじい代償を負わされることになる。
なかなかしんどい展開も多いけど、このテーマを扱えるのは信頼と実績のこのシリーズしかなかったのかもしれない。
終盤でズドーンとショックな展開が訪れるのが定型化しつつある。
サージェント・ウルフ問題は一応の解決を見たようでなんかホッとした。