どこに救いを求めれば良いのか分からない、
悲しいお話だった。
本当に彼女たちはこの先を幸せに生きていけるのだろうか、彼女なら大丈夫だと医師は言ったが私は不安になった。
原作の新書は読むべきだと思ってきたけれど、ここのところ他のテーマにばかり気を取られて読めていない。
ヒロインを中心にこの物語を見ていくと非常に辛い。彼女には非がないように見えるからだ。なのに彼女の行動は非行とされ少年院に収容された。適切な援助が入るチャンスはなかったのだろうか。彼女の行動は、彼女だけが悪いのだろうか。世の中はこんなにも少女に冷たく無関心で意地悪なのだろうか。実話をベースにしたと思われる筋立てだからこそ、その理不尽さに唖然とした。
境界知能
その言葉は初めて聞いた。
でも、彼女に起きていることは、教室の外の出来事。恋愛や友人関係といった思春期に入って性に目覚めてからの人間関係がより複雑化するときが要注意なのかもしれない。それまでの発達段階とはまた違う注意点があるのかもしれないと感じた。