初恋を「ざらり」と表現するなんて。良いタイトルだなぁと思った。
普通を求めてでも普通は遠くて。その葛藤に苦しんでしまう有紗を、優しさで包んで追い詰めてしまった岡村。理解したいと思うことと理解することは別もの、だと思う。
軽度知的障害と自閉症···有紗の様子や周囲を観ていると、軽度であるがゆえの苦しみというのが伝わってきて、なかなか辛かったなぁ。上手くいかないことが多くても“隠して”働ける。自身の頑張りだけでどうにかしようとする有紗を、岡村も天野も大丈夫だよと言いながら支えるけど···どうしたら良かったのかなんて、大体後から分かることで。気持ちの行き違いで疲労困憊になった有紗の姿に、心が折れた音が聞こえた気がした。
有紗の友人の友子はまた違う症状・程度を抱えていて。癇癪を起こした友子の手のつけられなさは、綺麗事だけではすませれない厳しさがあったと思う。アイロン使う時なんてヒヤヒヤしちゃったなぁ。
普通になりたい有紗と普通にコンプレックスを持つ岡村。ふたりが心を通わせあったり離れたり、観始めたらとっても良いドラマで、これは結構ハマった！
