このレビューはネタバレを含みます
これはドラマのレビューではなく、極個人的な感想文になることをお許し下さい。
戦時中のNHKアナウンサーの葛藤を、開戦から敗戦にいたるラジオ放送の現場を舞台に描いたドラマになる。ラジオの電波で戦う「情報戦」がテーマ。
その中で国が1940年（昭和15年）に設置した情報局の情報局員として眞島秀和演じる並河亮が出て来る。
えっ！と改めて画面の氏名の表記に目を凝らす。
やっぱりそうだ！
私の大学時代の恩師であり、出来の悪い卒論で手こずらせた指導教授の並河先生。
私に知らない世界を教えて下さった先生である。
当時先生の来歴やご専門について、到底理解していたとは思えないが、短波放送の専門家で有ると理解していた。短波放送？何じゃ？というレベルだったのだが、今回ドラマを観て初めてその意味するところを理解することになった。
つまり海外の放送を傍受して、情報を収集することだったのだ。
なんとも胸の奥がザワザワする。
あの大戦は終わってしまった過去の出来事ではなく、今生きる私の中に脈々と続く時間なのだ…
