11話かけて1日を描いたドラマ。
1話で描かれるのはせいぜい2時間ちょっとぐらいだから、劇的に話が進むというよりも、着実に話は進むという感じだったかな。
洋食屋「葵亭」のシェフ時生、横浜テレビの報道キャスター桔梗、記憶を無くした逃亡犯勝呂寺誠司。バラバラだった3人の1日が次第に交わっていく過程での場面転換には、こだわりが感じられた。繋がりを感じさせるように凝った作りにしてあって、そのシームレスさは、このドラマには必要だったなと思った。
勝呂寺の正体とか、事件の真相とか、時生と桔梗の関係性とかよりも、ちょこちょこ登場してくる愛犬フランを探す真礼が、結局一番気になったかも。ストーリーに直接関係ないところでずっとうろうろしてるから、何なんだろうって感じで(笑)
最終回に真礼の事は分かるけど、分かった上で必要だったのかなとは思った。まあ知らず知らず一番人と人を、事態を繋げてはいたけども。
殺人容疑がかけられた勝呂寺、その事件の真相はどこにあるのかという縦軸があったから、シリアスな内容なのかなと思ってたら、わりとコメディー要素もあって。ちょっと軽やかさがあったから、観続けられたドラマだったかなと思う。
