江戸浅草田原町に呉服太物を商う「五鈴屋江戸店」を開店した五鈴屋七代目店主・幸(小芝風花)。「五鈴屋を百年続く店にする」ために日々精進を重ね、庶民のための小紋染めを開発、当代一の歌舞伎役者・中村富五郎(片岡千之助)のお練りで「鈴小紋」を初お披露目し、大ヒットさせます。そんな中、本両替商・井筒屋保晴となった前夫・惣次(加藤シゲアキ)に再会します。また、妹・結(長澤樹)を見染めた日本橋の本両替商・枡吾屋忠兵衛(髙嶋政伸)が不気味な感じで幸の前に現れます。ある風の強い日、幸と結、手代の賢輔(佐久間悠)が新作小紋の型紙づくりのため染め物師・力造(池田努)の自宅に向かっている時、事件が起こります。それをきっかけに、幸の、五鈴屋の運命は大きく変わりだします。思わぬ敵の出現!五鈴屋廃業の大ピンチ!そして起死回生の秘策!
宝暦4年(1754)11月。五鈴屋江戸店は江戸小紋が売れ繁盛している。そこへ、伊勢型紙彫師・梅松(高橋和也)がやってくる。小紋染めを江戸に根づかせたいと願う幸(小芝風花)は、男女どちらにも似合う新柄小紋を作りたいと考えていた。ある日、歌舞伎役者の栄次郎(風間杜夫)が店を訪ねてきた。手土産の暦から干支の文字を小紋にするヒントを得る。しかし、干支小紋の型紙ができた夜、結(長澤樹)が五鈴屋から消えた…。
結(長澤樹)の日本橋呉服枡呉屋開店が五鈴屋の干支小紋の売り出しと重なる。幸(小芝風花)の狙い通り干支小紋は男性客の心も掴む。ある日、矢野(遠山俊也)と名乗る侍が来店、縮緬の白生地を百反買い上げ大商いに沸き立った五鈴屋だが、呉服仲間の寄合いで、矢野が加賀前田家家臣で呉服仲間の遠州屋の顧客だとわかる。顧客の横取りは、御法度中の御法度。五鈴屋は仲間外れを言い渡され、江戸での呉服商いの道が断たれてしまう。
江戸での呉服商いの道が断たれた五鈴屋は太物専門店となった。幸(小芝風花)は、木綿の新しい商品開発に挑んでいく。賢輔(佐久間悠)、梅松(高橋和也)は新柄の考案に打ち込み、木綿への小紋染め技法に力造(池田努)も取り組む。そんな時、菊栄(朝倉あき)とお梅(内藤理沙)が鉄助(八嶋智人)と江戸にやってきた。皆で花火見物に出かけた時、賢輔がある図案を思いつく。その数日後、五鈴屋の運命を左右する男がやってくる。
花火の浴衣が大当たりした五鈴屋は店舗を広げ、その一角で菊栄(朝倉あき)も小間物を売りだす。菊栄は簪の開発も密かに進めていた。そんな時、梅松(高橋和也)とお梅(内藤理沙)が祝言を上げる。明けて宝暦十年辰の年、江戸は大火に見舞われる。五鈴屋は難を逃れたが、芝居町はみな燃え尽き、本両替町は激しい火に焼かれて、枡吾屋も燃え落ちたという。結(長澤樹)の安否がわからない幸(小芝風花)は激しい不安に襲われる…。
江戸の百二十町を焼き尽くした大火から三か月が過ぎ、町に再建の槌音が響く。だが貧しい者は取り残され、諸物価の高騰がそこに追い打ちをかける。そんなある日、幸(小芝風花)は火事で焼けた日本橋枡吾屋が、早くも新店舗を普請中で、今度は呉服だけではなく太物も商うという噂を耳にする。またしても、五鈴屋の前に立ちふさがる桝吾屋忠兵衛(髙嶋政伸)と結(長澤樹)。そんな時、江戸では木綿の白生地が品不足となるのだが…。
宝暦11年(1761)12月14日。五鈴屋は創業十年を迎えた。呉服仲間から外れ6年…、ある日、浅草太物仲間の寄合いに駒形町の呉服屋・丸屋(田中要次)が現れた。大火の後の理不尽な値上げを強いられ、呉服から太物商いへの転身を決意、浅草の仲間に加えて欲しいと頼ってきたのだ。河内屋(野添義弘)は、「丸屋さんには、呉服商いを続けていただきたい」と異を唱える。その後、幸(小芝風花)にも思いもよらない提案が…。
主人公・幸(さち)は、木綿の産地摂津国(現大阪北中部あたり)の生まれ。元武士で商人を毛嫌いする父に育てられます。兄と父が急死、母と妹・結を残し、大坂天満(おおさかてんま)の呉服屋「五鈴屋(…
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