Yuto

私たちの地球の生命のYutoのレビュー・感想・評価

私たちの地球の生命(2023年製作のドラマ)
3.2
Netflix オリジナルシリーズ

美しくも残酷なこの惑星で、生命が連綿と辿ってきた40億年の軌跡

適応が促す進化と、隆盛の果てに待ち受ける衰退。歴史が語る未来の啓示とは。


高評価にしようか低評価にしようかかなり迷いました。

20年くらい前にBBCが制作した「ウォーキングwith」シリーズみたいな感じのものかと思いましたが、古世界オンリーのそっちとは違って、本シリーズは過去と現代を行き来して生命の進化の歴史を紹介していきます。過去に生息していた◯◯の特徴は現代の◇◇が受け継いでいます、といった具合です。

まぁ方向性としては別に悪くはないのですが、過去パートと現代パートのどっちがメインなのか分からなくなり、全体的に間延びして感じてしまいました。
制作者としてはたぶん「どっちもメイン」ということなのでしょうが、その結果として古生物を取り扱ったサイエンスドキュメンタリーとしての側面が薄くなってしまっていたのが個人的には残念だと感じました。(VFXを制作する時間と予算が足りないゆえ現代パートで尺稼ぎしているのではないかというのは邪推だろうか)
1話が50分前後ですが、各話につき10分くらいは短くできたんじゃないかと思います。

VFXのクオリティは低くありませんが、特段驚くには値しません。こと恐竜についてはApple TV+が独占配信している“prehistoric planet”(2022-23)の方が遥かに優れており、CGのクオリティだけなら正直NHKでもあれくらいはできてます。

シリーズを通して mass extinction(大量絶滅)がターニングポイントとして紹介されていますが、それゆえ最終話のオチはなんとなく予想はつきます。

人間は成功し過ぎです。
Yuto

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