カーネル

仮想儀礼のカーネルのレビュー・感想・評価

仮想儀礼(2023年製作のドラマ)
3.6
原作 篠原節子
読んでません。


NHKならではのドラマかと。
よくもまぁここまでクセの強い役者を集めたものだとw
エセ宗教集団はこうでなくてはね。

〝鰯の頭も信心から〟
これにつきます。
いまだに〝宗教〟というものがわからない私にとっては共感出来ない事ばかりですが、宗教二世を扱った同じNHKドラマ『神の子はつぶやく』よりも〝軽さ〟が際立ちます。いい意味でね。
なんせ偽物宗教であることが大前提なのですから。
潔し!

だからこそ、怖い。
フィクションであるから、盛ってる部分は多いのはわかります。
けど、最後の最後、ラストシーンでアパートの部屋で手を合わせる〝彼女〟を、見たときに心からゾッとしたのです。
ここで、〝あ、わかるかも〟と思う人もいるのかもしれないけど、私は心底怖かったし、なになに?宗教ってなんなの?と考えてしまいました。
怖かったわ〜

現実として〝宗教ビジネス〟って言葉があるくらいですからね。
金儲けの手段としては税法が変わらない限り、最高のアイテムです。
詐欺師が放っておく訳ないよw
そして、政治家も放っておく訳ないのでした。






今作で特筆したいのが斎藤潤!!
このところかなり出演作が増えていますが、今回は熱演そのものの前半と、最後の落ち着いた雰囲気の対比がとても良かったですね。
今後も大注目。

青柳翔は胡散臭い教祖がよく似合うんだけど、本質は良い人、という役柄が多いのは彼ならではかな。
人間臭い登場人物は、大東駿介と並んで実に上手く演じられていました。
良いコンビだなぁ。
別の作品でもまたこのコンビが見てみたいです。
カーネル

カーネル