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ケの日のケケケのカーネルのレビュー・感想・評価

ケの日のケケケ(2024年製作のドラマ)
3.5
第47回創作テレビドラマ大賞受賞作品

原作ありきのドラマが多すぎる昨今、オリジナルのドラマはとても興味があるので録画セット。

受賞した若手脚本家森野マッシュの単独脚本デビューとなるのかな。
民放で一部脚本を手がけているドラマは何本か見ています。
4月からの夜ドラ『VRおじさんの初恋』は森野さん脚本のようです。
今の朝ドラ『ブギウギ』の脚本家足立伸も過去にこの賞を受賞しています。

感覚過敏をテーマにするオリジナリティはさすが大賞作品ですね。
部活強制や、家族だから何とかなる方式を問うという、今の時流に合っている物語でもあります。

〝多様性〟〝生きにくさ〟などというワードを使わずして、〝誰もがご機嫌に〟という優しい、センスあるものにしたところも秀逸。

山田キヌヲ演じる教師(ぶん殴ってやりたくなる程の嫌な奴。キヌヲさんさすが!)と
小宮山莉渚が演じる元陸上部の生徒副会長、この二人にヒールを集約させて、ギスギス感を撒き散らすことなく、見やすくなっていますね。
そうは言っても、副会長があまねのヘッドフォンを無理矢理外すところは見ていても怖くなりました。

それと〝ケケケ〟と笑うエピソードをもっとわかりやすく落とし込んで欲しかったです。
笑い声に違和感半端なかった!

それでも當間あみは、頑張ってたと思います。(最近大忙しだな)
奥平大兼も優しさ全開で良き!
岡山天音が出てくるだけで雰囲気が柔らかくなるの凄いw
そして母の介護を終わらせた松木に中井友望ちゃん!

感覚過敏監修も配置して、万全を期しているのも良い所。
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