日本のD+スターオリジナル作品。2Dアニメと実写ドラマで2つの世界を交互に映し出していくという国内では珍しいファンタジードラマ。
作品自体の斬新な試みや2つの異なる世界を股にかけた設定は面白いし、アニメ側のキャラクターは独自言語を話すという「アバター」方式を採用していて中々凝られてる。国内作品としてはVFXもかなり頑張ってる。ただ、一つの物語として観た時にとにかく欠陥が多く、挙げたらキリがないレベル。アニメと実写のアンバランス(せめて2Dでなく3Dアニメにするべき)、現実パートが普通の日本過ぎてファンタジー映えしない(猿島浮かせてどうすんねん)、魅力の無いキャラクター(やたら行動に難があるキャラばかりで腹立ってくる)……。
そもそも本作、蓋を開けたらジュブナイル物でNHKとかでやってそうな内容で自分がターゲットにすら入ってなかったのかもしれないが、それでも全体通して面白かったとは言い難い……。毎週配信でなきゃ観切れなかったと思う。
昨年の「ガンニバル」に続くディズニープラス肝入りのオリジナルドラマだが、広報に力を入れている割には話題性にも乏しく、SNS上でもほとんど感想を見かけず。実験的な作品ではあるが、製作自体も結構難航したんじゃ無いかと邪推してしまうし、魅力的なコンテンツの訴求って難しいんだろうなと感じてしまった。
