オープンワールド系ゲームが原作、超壮大ディストピアSF群像劇。原作未プレイながら、凄まじいクオリティをぶつけられてもはや困惑しているほどにヤバ面白かった……！
年始に観た「少年と犬」の現代リメイクと言っても過言ではないほどに隅々まで影響を受けているのは確かで、あの作品の世界観をもっと拡げて欲しいとか思っていたら想像を何重も上回るハイレベルな実写映像が投下されていた。そちらは核戦争で荒廃した2024年の世界が舞台なのだけど、まさしく＂2024年＂にそれに連なるような今作がリリースされただけでも天晴れ。
衣装やらロボットやらクリーチャーやら住宅や街のセットやらは、デザインレベルがあまりに凄すぎて、よく完成できたな……と驚愕至極。。
複数のキャラクターが中心の群像劇のようなストーリーは、中盤こそ少しダレる節はあったが、そこも含めて終盤に全て繋がっていくし、観切った今はもう圧倒のあまり閉口している（2回目）。C・ノーランが核爆弾発明の正当性を問う最中、弟ノーランは核爆弾が未来に遺した悲劇的な世界を描いていた……というのは、アプローチこそ全く違えど根本のテーマは共通していて痛烈。今作がエンタメ度満載のSF作品ではあるが、同時に現実社会のバッドルートを描いた社会派的な側面もあって、奇しくも今の世の中にフィットした作品になっていた。
早くもシーズン2の製作が決定済との事で、またこの世界観に浸れる日が楽しみ。回収されていない伏線もまだまだあるので、続きが待ち遠しい！
