「ケイゾク」「TRICK」の一連の堤幸彦作品、三木聡の「時効警察」「熱海の捜査官」、「99.9」など、日本のドラマでも挙げるとキリがない量のフォロワーを産んだドラマ。
本筋と関係ない横道の話に異様にこだわったり、過去の名作をオマージュしたキャスティング(ウエストサイド物語やハスラー)、小ネタなんかは。
デヴィッド・リンチもマーク・フロストも後半からはあまり参加しておらず、何故かダイアン・キートンの監督回があるけど……。ローラ・パーマー殺人事件解決後から明らかに失速。モリアーティ教授っぽい敵ウィンダム・アールもそこまで求心力にはならず。打ち切りになってしまい、そしてあの最終回……
そもそもローラ・パーマー殺人事件はブラック・ロッジとホワイト・ロッジを巡る一つの結果に過ぎないんだろうか。大道具のスタッフだったフランク・シルヴァをキラーボブ(悪霊)にキャスティングするセンスは凄いな。今思えば「ケイゾク」の朝倉はキラーボブっぽい。
吹替版は翻訳・額田やえ子、演出・左近允洋の「刑事コロンボ」、三ツ矢・穂積版「BTTF」で知られるコンビ。
吹替版のベストキャスティングは、ルーシーの安達忍、丸太おばさんの巴菁子(食堂のおばちゃん)、巨人の清川元夢(エヴァの冬月)、ディックの中尾隆聖(フリーザ)。