ShoMuroyaさんの映画レビュー・感想・評価

ShoMuroya

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時代遡行者

映画(166)
ドラマ(6)

マタンゴ(1963年製作の映画)

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クローズド・サークルの中で剥き出しになる人間の欲望……。天本英世のキノコ人間よりも恐ろしいのは、本性を現した人間の方。

遭難しても絶対に怪しい食べ物は口にしないと心に誓った。

賞金稼ぎ(1969年製作の映画)

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マカロニ・ウェスタン調の時代劇。薩摩の関所入り口が死体の山だったり、天津敏が若山富三郎を馬で引きずり回すのは完全にそれ。

脚本は高田宏治と伊上勝で硬軟バランスの良い作品に仕上がっている。

キングコング対ゴジラ(1962年製作の映画)

4.0

子供の頃に観て以来の鑑賞。強引な展開もあるけどまあご愛嬌。

ゴジラVSキングコング。日米代表が世紀のタイトルマッチを繰り広げる。よく怪獣同士の戦いを怪獣プロレスと揶揄されるが、この映画では本当にプロ
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雪の断章 情熱(1985年製作の映画)

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13分に及ぶ18シーン1カット。積もった雪の固さ、窓の霜。相米慎二が北海道育ちだからなのか、セット撮影にもかかわらず北海道を感じさせる。

しかしこの長回しの必然性は? さらにこの次のカットがタンデム
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ソーセージ・パーティー(2016年製作の映画)

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言ってしまえば食物版『トイ・ストーリー』。しかし下品で低俗でバカバカしくてグロい。何だ、それって最高じゃないか。映画を見て久しぶりに腹を抱えて笑った。

彼の見つめる先に(2014年製作の映画)

5.0

盲目の少年、幼なじみの女の子、イケメンの同級生。3人の微妙な関係がいい。ひたすら不器用な3人をポップに、丁寧に描いている。「胸キュン」と形容されていたけど、少女マンガ的な誇張がなくすぐに映画内へ没入。>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

5.0

1983年の美しい風景の中に美しい二人。ティモシー・シャラメの繊細で危うい様と、設定年齢24歳にしては色気のありすぎるアーミー・ハマー。

エリオ(ティモシー・シャラメ)の両親が理解のありすぎる設定で
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鴛鴦歌合戦(1939年製作の映画)

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なんとも軽妙なミュージカル時代劇。千恵蔵と3人の美女による恋の鞘当て。

日傘が配された宮川一夫によるPOPな構図。「生きる」の前に披露された志村喬の美声などなど見所だらけの69分で、古くささを感じさ
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三大怪獣 地球最大の決戦(1964年製作の映画)

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来年公開の「キングオブモンスターズ」に備えて鑑賞。一番の見所はやはりモスラがラドンとゴジラを説得する場面。小美人の言葉を借りて、「俺たちが知るか‼ 勝手にしやがれ‼」という件には爆笑した。

そして強
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モスラ対ゴジラ(1964年製作の映画)

4.0

二大怪獣の決戦の裏には、地方開発と人間の欲望。モスラの卵とインファント島の祈りがオーバーラップする場面は見事。

意外な決着に驚愕した……

ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(2001年製作の映画)

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予告編にある破壊神という表現が相応しい、白眼で凶暴なゴジラ。そんなゴジラによるバラゴンいじめはヘリのカメラマン同様見ていて辛かった。

監督が平成ガメラの金子修介のためか、ミリタリーとオカルトがミック
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ゴジラ(1984年製作の映画)

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いうほど悪くないのでは……。久しぶりに復活したゴジラとなるとハードルは高かったのだろうか。

この作品をバージョンアップさせたのが『シン・ゴジラ』だと思った。登場する怪獣がゴジラのみ、首相対ゴジラ、閣
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ひとり狼(1968年製作の映画)

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長門勇演じる義理に篤いヤクザに男泣き。
感情を殺した雷蔵が閉じ込める悲しい過去。

心中天網島(1969年製作の映画)

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抽象的なセットの中で繰り広げられる男と女の情愛。浮世絵が背景に配され黒子がひしめく様は、ATG作品とはいえ斬新。

紙屋治兵衛(中村吉右衛門)が入れ込む女郎・小春と本妻・おさんは岩下志麻の1人2役。メ
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

5.0

“意味ありげ”の世界。

あらゆるポップカルチャーからの引用や、先に何かありそうで無さそうな曖昧な感じが散りばめられていた。それらは無職男の持つ曖昧な希望、漠然とした不安、焦燥感なんだろうか?

物事
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浪人街 RONINGAI(1990年製作の映画)

4.0

序盤の主要人物の紹介・セッティングは少し散漫な印象を受けた。しかし、後半からはひたすら格好いい。

酔拳ならぬ酔剣の原田芳雄。上裸で戦うため、徐々に肌が赤く染まっていく。
『ONE PIECE 』よろ
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怪談かさねが渕(1957年製作の映画)

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新東宝製作なので監督は怪奇映画の巨匠・中川信夫だが、脚本は川内康範。

親の因果が子に報いの怪談。しかし親の因果に対して恐怖は催さず、むしろ子ども二人の恋愛が恐ろしい。優柔不断な男・新吉と歳上で独占欲
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狂った野獣(1976年製作の映画)

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短い尺なのに強烈な登場人物たち。そしてスピーディーな展開。そして次々に出来上がる廃車……

どうも渡瀬恒彦がハンドルを握ると、廃車の山が築き上がるらしい。

川谷拓三と片桐竜次の銀行強盗、執念と血にま
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鬼平犯科帳(1995年製作の映画)

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TVドラマ『鬼平犯科帳』の劇場版だが、TVの拡大版という印象が強い。

話の中心は江戸進出を狙う白子の菊右衛門、浅草の女盗賊・荒神のお豊が組んで鬼平に挑むというのも。だが前半と後半が若干分断している印
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戦国自衛隊(1979年製作の映画)

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想像と違うつくりだった。タイムスリップした自衛隊が歴史に介入する、スペクタクル重視の映画だと思っていたが……。
だとすると若い自衛官の描写が多い。その描写にボーカル曲が重なる。

そうか、青春映画のつ
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快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film(2018年製作の映画)

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360度カメラによる撮影や、モーションキャプチャーによる巨大ロボ戦は圧巻。TVシリーズ同様の演出だが、スクリーンで見るとかなりの迫力。

物語的にはオーソドックスで、VSシリーズのような雰囲気だった。
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劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE(2006年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

某大ヒットしたアニメ映画を観た際、感じた既視感の理由の1つ。

・巨大隕石が落ちてくる
・主人公の動機がヒロインを守ること
・過去へ飛んで未来を変える

ほぼ大筋のプロットが同じ……
こちらはジョンバ
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仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判(2018年製作の映画)

4.5

巨匠こと石田秀範監督の12年ぶりの劇場作品。season1の主人公・水澤悠同様に、リミッターを外した巨匠の演出は圧巻。

『仮面ライダークウガ』などの平成初期の空気が継承されている。
血飛沫や血糊は単
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狼よ落日を斬れ 風雲篇・激情篇・怒濤篇(1974年製作の映画)

5.0

三隅研次の遺作にして、個人的には傑作だと思う。

高橋英樹、近藤正臣、西郷輝彦、緒形拳の友情は『座頭市物語』の市と平手造酒を思わせる。また世の流れによって各々が破滅に向かう、数奇な運命を辿るのも、『斬
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真田風雲録(1963年製作の映画)

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一言で言うと、スーパー時代劇。

基本の話は真田十勇士の大坂の陣だが、ブッ飛んだ設定・描写、個性的なキャラクター、コメディリリーフの真田幸村(千秋実)と実に面白い。

冷酷な人物だがラストに笑わせてく
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飛びだす冒険映画 赤影(1969年製作の映画)

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特撮時代劇『仮面の忍者赤影』の第一部・金目教篇の再編集版。

赤青セロハン眼鏡(懐かしい)による一部3D映画。ただDVD及び動画配信はその部分モノクロ映像です。

赤影が観客にメガネをかけるタイミング
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吸血鬼ゴケミドロ(1968年製作の映画)

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深紅の禍々しい空、飛行機の窓にぶつかる鳥と血、額の割れた傷、流体状の宇宙生物等々、イメージは鮮烈。飛行機墜落の特撮も出来が良い。(特撮は鷺巣富雄=うしおそうじ率いるピープロ)

……なのだが展開が結構
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パタリロ! スターダスト計画(1983年製作の映画)

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ギャグ漫画とはいえ、最早何でもありの世界。そもそもパタリロの存在がチート過ぎる。

83年公開なので、声優がとにかく豪華。白石冬美、永井一郎、古川登志夫らベテラン声優がノリノリで暴れまわるのも面白い。
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ロープ(1948年製作の映画)

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実際の事件が基になっているけど、ニーチェの超人思想、犯人像、完全犯罪とかエッセンスを抽出したぐらいで、犯行の過程は違っていた。

件の疑似1カット長回しも、俳優の背中がカメラを覆う箇所が複数あったので
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

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偶然・偶然・偶然と進んでいくが、テンポ良く進むため、ご都合主義な感じはしない。

全体的にコメディなんだけど、終盤の幸子の件は今敏的。

江守徹、梅垣義明、岡本綾(今何してるんだ?)の熱演も良い。

仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー(2017年製作の映画)

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仮面ライダービルドのコンビの話としても、歴代ライダーの映画としても成立。

今までのライダー総出演映画は、各々のライダーのシーンと主筋が乖離している印象。
今回はビルドコンビをしっかりと主筋に置き、歴
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御金蔵破り(1964年製作の映画)

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石井輝男が監督なので、東映時代劇なのに泥臭さは薄くスタイリッシュ。

御金蔵から千両箱を奪うシーンはかなりスリリング。金庫破りのプロ・千恵蔵を追う丹波哲郎は、まるでコメディリリーフではない銭形。

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鬼輪番(1974年製作の映画)

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話はまあ、「あずみ」ですね……。
まだ二枚目オーラを出しまくる近藤正臣、まだ杉下右京じゃない水谷豊が新鮮。

鬼の面の設定が斬新。だけど一番有効的に使われたのは、主人公たちじゃなく育ての親。だって素顔
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沓掛時次郎 遊侠一匹(1966年製作の映画)

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ヤクザを縛る渡世の義理。嫌気がさしてく錦之助。渥美清も岡崎二朗も、東千代之助も錦之助の鏡像。
虫けらになりたくない男の心情。

座頭市と用心棒(1970年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

時代劇版「ウルトラマンVS仮面ライダー」。
結末はどっちつかず。冷静にタイトルを見ると、「と」であって「対」ではない。タイトルに偽りなしだったが、うーん……。

勝新太郎&三船敏郎の両御大の向うを張る
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暗殺(1964年製作の映画)

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幕末版市民ケーン。実は初めての篠田正浩作品。
石坂周造、佐々木唯三郎が奇妙なり八郎=清河八郎の真の姿に迫る。
武芸に秀で弁舌が立つって、完全に丹波哲郎じゃねーか‼

佐田啓二の竜馬は、「人斬り」の裕次
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