クズリ

沈黙の艦隊 シーズン 1 ~東京湾大海戦~のクズリのレビュー・感想・評価

3.5
お金かかっているのかもしんないけど、アサイラム映画だと言われればああそうかと思えそうな映像のように見えたのは内緒。
原作が好きすぎるのでなかなか手を出せなかったが、アニメにしても中盤以降がなかなか映像化されないので、先を作ってくれという応援の意味も兼ねて見た。原作好きとしては早く「飛べ!やまと!」って言いたいし、一緒に息とめたいんだよう。

原作発表からかなり年数が経っており世界情勢も変わっているので今ドラマ化するにあたり、いろいろアップデートされている。(原作改変といわずアップデートってことで)。当然のように第七艦隊をはじめとした軍の艦名は新しいものへ更新。
天津と海原が統合されて1人になっているのはうまいなと思った。

原作はほぼほぼ女性が出ないがさすがに今のご時世なので女性の潜水艦乗りとか女性閣僚とかメインキャスターまで女性。
思慮と行動力を持つ総理や閣僚、話の通じるアメリカ大統領、矜持をもって戦う軍、これらは原作にもあるものだが、さらに要所での女性活躍、弱腰ではないマスコミ、こうありたい。
現実を振り返って悲しくなることしばし。

原作は竹上総理の成長物語でもあるので、物語全体は笹野高史さんの演技力にかかってくるんだけどいいのではないかい。

原作が完成しすぎてるからなあ。原作はもっと凄いのでこれを高評価した人はぜひ原作も読んでほしい。
出てくる政治家がすべて賢いのだが、やはりこういうのは相手が話が通じる人であるからできるのであって、トランプが相手でこれができるかとか考えると不安要素しかない。
主役の海江田と深町、いいキャスティング。大沢たかおも玉木宏も素晴らしい。深町が玉木宏と知ったとき、いや彼だと細すぎないかと思ったんだけど、顔の緊張感でもたせてた。

映像なのに漫画よりも位置関係がわかりにくいのは撮り方や編集に問題があるのではないかと。
第7艦隊が自滅していくところとかほんと面白いところなのに、気がつけばぶつかっちゃった、限界以上に潜っちゃったって感じで潜水艦ならではの3D戦闘の面白みが出てこない。

日本の海上自衛隊の魂は実はガンダムSEEDのオーブ軍で既に表現しつくされていたりします。

いずれにしても早く続きをやってくれ。なんども言うけど「飛べやまと!」と叫びたいし、一緒に息とめたいんだってば。
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