mimitakoyaki

涙の女王のmimitakoyakiのレビュー・感想・評価

涙の女王(2024年製作のドラマ)
4.1
毎週めちゃくちゃ楽しみに見てました。
キムスヒョンの魅力が余す所なく発揮されていて、ほんとに演技が凄くて、コミカルなところも茶目っけがあるし、泣くシーンなんかは特に素晴らしく心を揺さぶられました。

財閥の娘と結婚した地方出身の弁護士ヒョヌは、妻との仲も冷え切って、妻の家族からも冷遇されてどこにも居場所がなく、耐えきれずに離婚を決意したところ、ちょうど妻が病気で余命3ヶ月である事が発覚します。
円満に別れることだけを考えていたヒョヌですが、妻と向き合ううちにもう一度妻を愛していくという話です。

愛想もくそもない妻のヘインですが、ヒョヌへの本当の気持ちが明かされるにつれ、可愛くて大好きになっていく魅力があり、ヒョヌとヘインが出会った頃や恋人同士の頃などを思い出しながら、互いに大切に思い合い、相手を何としても守ろうとする強い気持ちに何度も感動して泣かされました。
そして、夫婦や家族が危機を乗り越えながら再生していくという物語があたたかみがあって癒されました。

キムスヒョンとキムジウォンのケミが最高で、ずっと見ていたいと思える2人でした。
とにかく、出てくる人物がみんな魅力的なのが良くて、特にヒョヌの家族や弁護士の友人、ヘインの弟や叔母など、それぞれのストーリーがちゃんと描かれてるから、悪役以外はみんな好きになれるし、コメディとシリアスの塩梅がほんとに良くて、毎回笑ったり泣いたりしながら楽しみました。

また、毎回エピローグで明かされる事に驚いたりときめいたり、次の話が楽しみで待ちきれなくなったりと、作りのうまさもすごく感じました。

ただ、最終盤はいかにも韓国ドラマ的なマクチャン展開に急に熱が冷めてしまって、乗り切れないまま終わってしまったのが私的にはちょっと残念で、スコアも下がってしまいました。
それまでめちゃくちゃ盛り上がってただけに、えー!またそれかい!というありがちな展開になって、もっと新しい違う何かを見せて欲しかったなと思ってしまいました。

クァクドンヨン、チョンベス、ファンヨンヒなどの脇を固める人達もほんとに良かったです。
パクソンフンの悪役もさすがでした。
また、オジョンセやソンジュンギ、キムシンロク、イムチョルス、コギュピルといった豪華カメオも嬉しかったです。

映像や音楽もすごく良くて、全体的にとてもクオリティの高さを感じる作品でした。

15
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