このレビューはネタバレを含みます
最後まで観られたので駄作というわけではないけれど。。。
期待していたのと違った感は否めない。
タイトルと紹介文から
「土着信仰が根付く寒村にいわくつきの土地があって、その土地を巡り心霊現象や殺人が…」
的なストーリーだと勝手に思っていたが、もののけの類は全く登場せず、正統派のサスペンスだった。
一時間弱で6話完結なのでコンパクトにまとまっているのはいいが、普通に2時間ドラマでいけそうな内容でもあった。
伏線回収がなされていく最中もそこまでびっくりどんでん返しということもなく、犯人の動機にしてもイマイチ共感できない。
なにより例の土地が別になんのことはないただの土地だったということも肩透かしを食らった。
あの土地に人が踏み込むと祟がぁ!ってなこともない、ほんとただの土地。
しかもその土地をどうしても相続させたかったという理由が
「近親相姦の果に生まれて戸籍も曖昧な息子が土地を相続できたら一人前の人間として認められるから」
というなんのこたぁない母ちゃんの自己満足からなる理由。
人々が日常的に首から戸籍をぶら下げて歩いているわけじゃなし、田舎の土地一つ手に入れたところで、あの息子の人生が好転するとは思えない。
彼の人生が荒んでいるのは出生のせいではなく(それもあるのかもしれないけど)、母親が勝手に人目を忍んで怪しいシャーマンなんかに弟子入りさせたせいだ。
もっと違う土地へ行って普通に学校に通っていれば真っ当な大人になれた可能性は高い。
あの母親はショットガンをぶっ放しまくるより、もっと他にすることあるだろ(怒)
そして刑事同士の友情とか、準主役刑事の複雑な家庭環境とか、なーんか取ってつけたようなんだよなぁ。
不幸な事件からこじれてしまった先輩後輩が最後は手に手を取り合って事件を解決!ていうのも別に胸熱にならなかった。
幸薄な主人公も、あそこまで頭良くて気が強いなら、もっと早い段階でクソな旦那にも職場にもはっきりとNOと言えたはずだ。
総じて詰めが甘いドラマでした。