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シュガーのTenKasSのネタバレレビュー・内容・結末

シュガー(2024年製作のドラマ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

ファンタジーランドアメリカの現代のフィルムノワールのような何か。間違いなく観たことのないものなのに、尺も演出も肩肘張っていない良さがある。
探偵が出てきて、モノローグが多用されていて、何故か引用も多いから自然と「ノワールなのね…」と納得しながら観る。
しかしそもそもいつでも陽光サンサンの映画の都を現代のカメラで撮って「ノワール」なんて可能なのか?そしてドラマシリーズだし…と頭の片隅で思っていると訪れる6話。
そりゃあシュガーあまりに良い人すぎますからね。こんな良い人地球にいないよ。してやられたよ…と笑いが漏れた。
昔映画はいいところで終わっていいな、人生はそうはならないもんなぁ…と考えた時期があったけど、8話のラストはそんな感じ。これも映画じゃなくてシリーズだからそこで終わらない。シュガーは家にも帰らない。そもそも観客も家でこの作品を観ているから帰るわけじゃない。面白い対比だと思った。既にどっぷり我々もファンタジーランドを生きてるんですね…。当たり前か。
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