ハンスウ

捜査班長 1958のハンスウのレビュー・感想・評価

捜査班長 1958(2024年製作のドラマ)
4.3
これもなかなかおもしろい試みの連ドラでしたよ。1958年っていう時代背景の刑事物なんですけど、腐敗した警察署内の中でも犯罪撲滅のために一貫して気を吐いているメンバーたち(班)がいるんですよ。そんな彼らの活躍を描いたアクション、事件ものですが、これはもともと地上波で放送してたらしく、アクションもソフトな感じで誰でも安心して観れる作風です。

日本だと昭和33年なので東京タワーとかできた頃ですね。「ALWAYS三丁目の夕日」の1作目と同じ時代ですかね。日本もまだまだ貧乏だったけど、韓国はもっと貧乏なのかというと、ソウルの方は東京みたいに少しずつ近代化が進んでいたっぽい、そんな感じのソウルの町並みが見られます。

1人ずつ精鋭メンバーが集まってきて犯罪者たちを捕まえていくっていうのは、なんか「アンタッチャブル」っぽいんですけど、韓国ならではの古い時代の描き方とかも興味深いものがあります。みんなその日の食事にありつくために一生けんめい働いていたんですね〜。ITもAIもない時代なので体使って汗流して働いてますよね〜。市場のシーンとかもうちょっとじっくり見てみたいとも思ったけど、一応刑事物なので市場ではだいたい悪人たちが暴れてめちゃめちゃにされちゃうんですよ〜。腹立ちますね〜😠

アクションはね、脇役だけどイ・ドンフィが際立っているんですよね。この万年すっとぼけ役みたいな人ですけど、アクションもちゃんとやってるのでビックリさせられました。いや、イ・ドンフィにアクションをやらせたアクション監督が素晴らしいのか😅 とにかくこのドラマでは、イ・ドンフィがイケメンに見える時が何回かありました😂

約65年前を描いた一種の時代劇だけど、悪人を倒していく勧善懲悪ものっていうのは現代へのメッセージとも受け取れるんですよね。韓国だけじゃなく現代の日本にも響くものがるでしょう。裏金議員やパワハラ知事が平然とのさばっている世の中ですからね。だからこそ観ていてスカッとさせられるしカタルシスも得られる気持ちよい快作でした😊
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