このレビューはネタバレを含みます
家族とは?
ちょっともめていざこざで終わるドラマかと思っていたら、そうじゃなくて、濃い内容だった。
異父の双子というだけではなく、その後成長を追いかけ、事件が起こり、先が気になるドラマになっている。
嘘はずっとついてまわる。真実を伝えるまで。
母性ってすごいんだよねぇ。
おなかにいる間にどんどん子供が大事になって、それが誰の子であろうと、関係なくなる。
血が重要ではなく、育てる人や環境がその子を成長させる。
オスカーだって、親や環境が違えば、あんなクズにはならなかったかも?
トマスはなかなか複雑な気持ちになるのは当たり前だと思う。事情を知ってるから。
しかし、子に罪はなし!
オスカーは最低。甘やかされた結果。これは権力や金で解決してきた家族の責任。
リアナがトマスの気持ちを考えた態度をとっていたらどうなっていたのかな。
子作りだけの義務的セックスで、トマスはどんどん寂しくなっている。だから、浮気をしてしまう。このへんの流れって浮気はダメなことではあるけれど、仕方ないのかなってちょっと思った。
夫婦の難しい点だ。
レイプはもちろん容認できない。
オスカーはクズ男だ。明らかな犯罪者だ。
それなのに、結果としてはトマスが犯罪者になってしまった。
ここまでトマスはなんとか持ち堪えていたので、同情できたのだが…
トマスが刑務所に入っている間、自分を勘違いしていく。指導者だと。力があると。狭い中で。
こうなってくると、トマスに同情できなくなってくる。
聖書読んだんだったら、赦すんじゃないの??
しかも、やたら妻が浮気したからって言うけど、レイプだし、アンタは先に浮気してたくせに!って腹立たしくなってくる。
レイプされた妻が1番傷ついてるのに。
後半のトマスはおかしくなってしまった。憎しみに支配されているので、考えがねじれてる。ひどい人になってしまった。同情の余地なし。
マルコスは事実を知ることは相当辛かっただろうけど、リアナが真実を話す勇気があって、きちんと伝えられて、その結果、幸せをつかめて本当によかった。
周りに大切な人たちがいることは幸せだと言う。