このレビューはネタバレを含みます
何のカタルシスもない雑なオチだがクドカンではなく原作の山田太一を責めるべきだろう。
全体としては山田太一の見た白日夢的なことなのだろうが前半にクドカン的軽いノリが入ったことで余計にオチが絶望的なものとなってしまったように感じた。
過去と未来の絶望を傍観させるだけで充分だったと思うのだが当事者として過去に干渉し未来を変えてしまったようなニュアンスだと脚本の意図が理解されにくいのではないだろうか?
ラストは死んで終わりではなく目覚めて現実のありがたさを知る…ぐらいな軟着陸の方が救いがあったのでは?
ラストの年号は原作が書かれた1981年だと202X年は遠い未来だが現代だともっと遠い未来にしても良かったように思う。