ろく

終りに見た街のろくのレビュー・感想・評価

終りに見た街(2024年製作のドラマ)
4.4
山田太一の原作が凄いのか、工藤官九郎の脚本が凄いのか。それともどっちもすごいのか。とんでもないものをぶち込んで来た感がある。

序盤はたしかにクドカンドラマなんだけど後半になるに従ってカタストロフはどんどん𢌞る。とくに子供たちがあのように変わってしまう時には「悪夢」以外の何ものでもないんだよ。

とにかく「権力」は人の気持ちを変えてしまう。「私は私で考えているんだ」その考えは意外と脆弱でしかない。あなたの考えは本当に「自分で考えてますか」それを自信を持って言えるのは少ないんじゃないかなぁ。もう見ていてこれはホラーだよが止まらなかった。

そもそもクドカンはしっかりと今を「見据える」脚本家だ。「あまちゃん」や「不適切」では震災を「新宿野線病院」ではコロナを。そんな彼が「戦争」を題材に書いてきた。これは何を意味するんだろう。怖くないですか?僕は「すごい怖い」。そのまま彼の予言が実現しなければいいんだけど。怖いよ。ほんと。
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