いやーちょっと最終話が辛すぎた…最終話をここまで辛く感じる物語の造形が凄い。不穏で美しいものを愛でていたら、最後、いきなり真綿で首を絞められた。そういう感じ。
いかに、個々人のナラティブ、誰かを糾弾するナラティブというものが力を持っているか、をじわじわと痛感させられるドラマだった。それは例えばアメリカならトランプサイドでもアンチトランプサイドでも、どっちでも同じ。誰かのせいにする、というマインドが無数のパラレルなナラティブを生み出し、よりわかりやすくカタルシスを得やすいナラティブに大勢の人が飛びつく。このドラマでは最後、"truth"という言葉でナラティブを一つに収束しているけれど、そうはならないことが多いのが現実では。
撮影も音響も美しいのはわかっていたのだけれど、いい環境でまた見たいかと言われたら、辛いので最終話は遠慮するかもしれません…