こぼちゃん

天皇の料理番のこぼちゃんのレビュー・感想・評価

天皇の料理番(2015年製作のドラマ)
4.4
何をしても長続きせず、単純で短期な秋山篤蔵。海産物問屋の婿養子になるも、偶然、軍の料理人のカツレツと出会い、人生を変えていく。

上京して華族会館で西洋料理を学ぶが、洗い物ばかりでふてくされる中、生涯の師の一人の宇佐美に出会い、"料理は真心"と学ぶ。大衆料理店では、労働者は塩分の濃いものが好き、食べる人の側に立つ。

築地精養軒では、仏語を勉強しながら仏料理に精進し、渡仏後、ホテルマジェスティックに就職。一生懸命働いても給与が低く、ユニオンに入っていないからだと教えられる。

駐仏大使に相談し、ユニオンに入る。その後、名門ホテルリッツに就職。一流のグランシェフに認められる。伝統の作り方や料理の手法だけでなく、創作の発想や組み合わせを学ぶ。そこでの活躍に駐仏大使が目を付け、宮内省から大正天皇即位行事参加の名を受ける。

上を目指し頑張る人には、人が集まってくるのか、出会いは大切。また、給与が低ければ陳情するなど、やることはやる、言うことは言わないと、人は巻き込めない。

一方で、悩んだりもがく一生懸命な姿に、病気の兄や父母、心臓を患う妻などが援助し、家族のありがたみも感動的。大きく人としても成長していく姿が素晴らしい。
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