こぼちゃん

ペーパー・ハウス シーズン5のこぼちゃんのレビュー・感想・評価

ペーパー・ハウス シーズン5(2021年製作のドラマ)
5.0
制作 アレックス・ピナ、シーズン通算5作目、スペイン銀行襲撃の最終シーズン。ラスト2話は、想定の5倍以上の出来映え。

全作品通して、結果はどうあれ、仲間との絆や揺ぎ無い信頼。それぞれの立場で、生き方や考え方の違いはあっても、また、仲間に思わぬ悲しみがあっても、想定外のトラブルで揺れても、仲間の絆の強さが良かった。

教授の才能は、計り知れない。あらゆることを想定して、作戦を準備。常に、皆とは行動を分け調整してたが、雄々しく銀行に進んでいく雄姿はライオンの様だった。仲間が傷ついたり失う度に、強くなる。

スペイン強盗対策本部長のタマヨの存在がいい。強硬手段をちらつかせ脅迫するが、結局は、自分の保身が第一。違法な捜査や尋問も、平気で隠蔽する。このキャラがいるから、義賊を引き立たせる。

また、前シーズン通して、有能で最強のサディスト、アリシア・シエラ。一転、教授の痛みを分かち合おうとする人としての優しさに、いつの間にか信頼できる、強い仲間となる。

お洒落できざ、人生楽しく生きようとする、ベルリンも、スピンオフができる程、大人気。病気の悲哀で短絡的な面もあるが、魅力的な男。

ラテンの血を感じる、トラブル・メーカーのトーキョー。教授の精子で体外受精の約束をした、ノリのいいナイロビ。パリピの二人だけど、戦いでは常に前で戦い、いざとなると、人一倍、仲間を思う気持ちに溢れてる。

誠実で仲間を守り抜いたヘルシンキも格好いい。ごちゃごちゃ言わず、メンバーを愛し、逞しい体に優しい心。

全編通して、愛に溢れてた。愛は思いがけず始まり、時には失敗を引き起こすも、かけがえのない幸せや成功をも、もたらす予測不能の宝物。

信じろ、兄弟。
女同士の固い握手。
美しい夕日。
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