90年代に三池崇史が描いたような無国籍感満載クソミソ新宿を、上品に描いたと思います。刑事ドラマとしてもよかったですが、どうしても無茶過ぎる点を下記に記載。
⚫︎主人公が服装に規定が無いという設定で緑髪の刑事。捜査ルールも完全無視で、いつも手ぶらでバインミーとか食べながらラフに聞き込み。漫画原作とはいえむりすぎる。正直、奈緒には重い。30代か40代の女優が演じた方がハマった。
⚫︎数年前、主人公が警察官を目指した理由となった過去の通り魔事件。そこで自分の命を救ってくれた警察官を、完全に主人公は失念していた。そんな恩知らずな人、絶対にいないよ。
⚫︎犯罪を繰り返していた青年が、刑事に説得され改心して警察官になる。絶対にないでしょ。余りに警察を馬鹿にしている。
新宿生まれとしては、新宿をヤバい場所として描くのも嫌ですが、多国籍の人々が必死で生きている素敵な街的な描写も嫌い。
実際に暮らしたら普通の街ですよ。新宿のやばい飲み屋とか、地方のスナックと変わらない。どこでも同じです。新宿にも、地方にも、外国人沢山いますし。
新宿に限らず、日本はもう外国の方の労働力なしでは成り立たない貧国。外国人は可哀想だけで、その視点が抜けていたのは残念。