このドラマはノーベル文学賞を受賞しているガブリエル・ガルシアの小説が原作で5000万部の売り上げる程に世界にファンが多くいるようだ。

海外のレビューサイトを見ると多くの人達の期待がある中での高評価なので尚更に鑑賞が楽しみで仕方なかった。

一話から異文化の風習や価値観が興味深い。西暦も国も分からずに物語が進んでいく。物語展開を通して徐々に時代背景が分かっていくように叙述的に作られている。この趣旨に乗って何も情報がなく鑑賞した方がより楽しめそうだ。
エピソードが進む中で幾つもの予想もしない運命が積み重なっていく。そこで起きる出来事が興味深いのだがそれ以上にカルチャーショックを体験したような気持ちになった。未知なる文化に触れた時に感じる好奇心を満たされる満足感がそこにはあった。小説を読んで没入してしまう様に繰り広がる現実的であり奇妙である世界観にドップリと浸かったようだ。

ドラマ内では所々で語りがあり物語の本質を説明している。物語の導入に語りが入ることでこれから物語で何が起きるのか興味がより湧かせようとしている様に思える。鑑賞者に考えさせようとする意図があるのだろう。自然とこれから何が起きるのか考察するのだが全く予想が付かないから面白い。異文化の物語を大いに堪能した。

主人公達の人生はどうなるのだろうか。エピソードを重ねるごとに波瀾万丈であり奇妙な人生が描かれている。
具体的な出来事を書くと鑑賞する面白味がなくなるので割愛しますが、
そこには幾つも運命が絡み合っていることに気づく。何かしらのメッセージ性があるように思う。その解釈は鑑賞した人に委ねられている。
物語の終わりである8話の最後に
メッセージをどの様に解釈するのか。
これが醍醐味でとても感慨深いドラマでした。

自分の意見は詳しく8話のレビューに書きました。


↓感想（ネタバレ）






















1話
近親婚では尾が生えた子供が産まれる。この戒め話から物語に恐怖が蔓延する。そう言う物語なのだろうか。

近親婚だと血が濃くて奇形児や発達障害の赤ちゃんが生まれることが多い経験から、村では昔からの戒めで近親婚だと怪物が生まれるという話が伝われていたのだろう。

この戒め話から始まり、決闘、幽霊、新天地への旅、村の開拓、磁石、コンパスという題材がテンポよく描かれ、先が読めない物語展開に見入って鑑賞した。このドラマの方向性が見当つかない中で、まさかの次男の予知能力へと続く。何と次男が主人公のドラマなのだろうか！？複数の銃口を前に佇む次男が絶体絶命だ。

2話
川遊びで水中に潜っている次男の前には複数の死体がある。これは予知能力による未来の光景なのだろうか。これはとても不吉だ。

物語は現在に戻りホセ家族の日々が描かれる。
父親は錬金術に夢中で家庭に無関心だ。
母親は蓄えが底になりかけ飴売りの商売を始めて家族を養おうとする。
母親が長男の男性器が巨根なのを心配して占い師に相談してから思わぬ事態に発展していく。そもそも巨根を心配する母親が異常で笑える。笑　

長男は自我に目覚める。性に興味を持ち、快楽に浸かってしまう。相手の女性が妊娠、世間体が怖くなり、まさかの放浪民の女性と駆け落ちるするという複雑な人間模様が凝縮された物語展開に見入った。

長男の子供を家族で面倒見ることになる。
長女アマランタが可愛らしく、父親もゾッコンのようだ。男尽くしで待望の女の子だから、その気持ちが理解できる。笑

そして次男のアウレリャノが青年に成り物語が引き続き展開する。やはり主人公は次男なのかもしれない。


父親の発明　◯太陽光で船の帆を燃やす。
　　　　　　　軍隊に売り込むつもり。
　　　　　　◯錬金術で金の倍増に成功
　　　　　　　金持ちになりたい。

長男の名言が面白い。
「快楽で気を失いそうな瞬間が訪れる」
→「地震に似ている」

3話
レベーカがやって来た。
遠い親戚の様で不気味だ。
彼女が夢遊病を患っていて村人全員に感染して、病が進行して健忘になるというおとぎ話のような展開になる。

今までの現実味があるような物語が好きだったので、この展開は現実味がなくて面白くないかな。そもそも夢遊病は感染症ではない。笑

まぁそういう物語だから仕方ないが、夢遊病の騒動後で、物語の時が経ち、登場人物の全役者が変わってしまうのは残念すぎる。

またレベーカが土を食べ始める。
政府が村を統治しようと町長を送り込む。
そんなことを建村した人達は許さないだろう。次話で何か起きそうな予感がする。あの川で見えた予知能力による描写を思い出す。あの惨劇が起きるのだろうか。

4話
あらゆる人間ドラマが凝縮されたエピソードだった。

建村者ブエンディアと村長モスコテが対立

子供達の恋愛模様
・次男アウレリャノと村長娘レメディオス 結婚
　条件
1.メルキアデスが子供の為に妊娠出来る年齢まで結婚を待つ
2.教会で結婚式を挙げる

・長女レベーカとピアノ技師ピエトロ　結婚

・次女アマランタが結婚を反対で狂気に満ちた敵意を姉に向ける。

不死身メルキアデスの死によりプルデンシオの幽霊が村にやってこれた。まさかメルキアデスが死ぬとは思わなかった。墓から出てくるのでわとドキドキな展開を期待したのだが。笑
プルデンシオは人が恋しくてブエンディアを探したようだ。メルキアデスの死まで村には死者がいなかった。それにより村が死の地図が記されていなかったから、プルデンシオは村に着くことが出来なかったという世にも奇妙な物語だが、黄泉の世界ではあり得る出来事なのかもしれないと違和感なく納得してしまう。なんとも興味深い物語なのだろう。


ブエンディアの末路が悲しい。気が狂ってしまうとは予想外な展開だ。妻ウルスラが側に居ればこうならなかっただろう。誰も心を許せる相手が居なくて孤独感に押し潰されたようだ。プルデンシオの幽霊との再会が壊れかけていた心に最後の人刺しを与えたように思える。村を作り繁栄させて家族を潤わした男の末路がこのようであって欲しくなかった。

大黒柱のブエンディアに頼れなくなってしまった一家はどうなるのだろうか。こうなると町長モスコテに村を牛耳られそう。そうなると次男の結婚が破談になるかもしれない。

5話
アウレリャノとレメディオスの結婚式を挙げた。
レメディオスは愛が溢れる女性で誰もを幸せにする。とても魅力的な女性だ。ブエンディア家に活力と愛情を芽生えさせた。子供も授かり幸せな家族を気づくのだろうと鑑賞している誰もが思っただろう。人生は残酷だ。なぜこんな結末なってしまったのか。あまりの衝撃で悲しい沈黙の中で鑑賞を続けた。幾つもの波乱に満ちた人生がブエンディア家に訪れる。

そしてあの長男のホセ・アルカディオが帰ってきた。また新たな波乱が始まるのだろうか。

6話
保守党は不正選挙に村人を無惨に殺す。もはや強欲な人殺し集団だ。

「これから私はアウレリャノ・ブエンディア大佐だ。」

この台詞に痺れたね。
そりゃあアウレリャノの堪忍袋の尾が切れるわ。目の前で女性が惨殺された光景は蛮行で鬼畜だ。アウレリャノの眼光が鋭く目力から怒りが伝わってくる。保守党と自由党の戦争が全国展開しそうだ。
アウレリャノは仲間と共に戦争に出かけるが
その後の村が心配だ。アルカディオが統治するようだが母親と対立しているから何かしら起きないか危惧する。

レベーカと帰ってきたアルカディオの結婚の展開は流石ですね。こんな展開は読めない。笑　でもピエトロがアマランタの魅力に気づいて2人が結ばれるかもしれないのが嬉しい。当社からこの2人の方がお似合いだっと思っていた。姉妹喧嘩はこれで一件落着なのかな。

7話
勘違いから生まれた暴君アルカディオ。

軍服を着て独裁者気取りで町人から税金を沢山取ろうとする。気に食わなければ殺す。まるで保守党の軍人達と同じだ。

「恐怖と尊敬は違う」

母親は説き伏せようとするがアルカディオには理解出来ない。

アルカディオは暴君でもあり無能なのだ。

町が政府軍に襲われてもただ逃げるだけで戦おうともしない。アウレリャノの使いをスパイ容疑で捕まえて、折角の降伏する機会を失ってしまう。降伏していれば生きていただあろう死んでしまった町の人達が無念だ。
リーダーに相応しくない人物が率いると最悪な不幸になるから気をつけろという戒めのような物語だった。

アウレリャノは生きているのだろうか。手紙の内容が間違いであって欲しい。最終話で勇姿を是が非でも見たい。

8話
アウレリャノは銃殺隊の前で死を覚悟する。その様子を兄と妹はただ傍観している。助けようとする気配がない。この場面で兄が助けるかと期待していた希望が打ち消された。
銃口を構える兵士達の表情は硬い。なぜなら英雄の大佐を殺したら誰かしらに報復でいつか必ず殺されるからだ。

処刑なのに誰もが殺したくないという奇妙な緊張感が覆う。いつ引き金を引くのかと時間がとても長く感じた。

そして沈黙を破りまさかの兄と妹が銃で威嚇しながら助けに入る姿に興奮した！
希望を一度打ち消してからの展開だから尚更に驚いた。流石な演出だなと感心した。アウレリャノが助かって安堵した。

物語の後半は何かしらのメッセージが含まれているようだ。

・保守党と反乱軍にも「不正義」という共通の敵がいる。
・利害関係が変われば何が不正義かも変わる。

だから戦争は終わらないという言葉なのだろう。

アウレリャノは自由軍に反旗されても反乱軍として戦う。己が掲げる信念の為だろう。保守党と自由党と反乱軍が掲げる正義が一致することは不可能に近い。しかし戦争を終わらせることは出来る。それは指導者の決断で可能なのだ。

最後がまさに戦争か休戦かの二者択一で、母親の願いは叶わず、アウレリャノは戦争を選んだ。この場面に伝えたいメッセージが込められているのだろう。

「怪物を産んでしまった」

母親の言葉と共に戦場に突進するアウレリャノの姿に戦争の恐ろしさが詰まっていた。
歴史を振り返ると一度始まった戦争はすぐに終わることはない。

父親ホセ・アルカディオと母親ウルスラたちが創建した村が理想な共同体なのだろう。誰もが平等で互いに尊厳する。その世界には戦争がない。実現した村なのだから国でも出来るはずだ。そんなメッセージもあるように思える。

最高の海外ドラマです。必見。必見。必見。

今日から配信開始！！
ガルシア・マルケス原作のマジックリアリズムドラマ！

あらすじは、他の詳しいページを参照して下さい！🤣
実は、ガルシア・マルケスの小説、一時期ハマっていて、色々小説買い漁ってた頃もあったんだけど、イヤー難しい！

とにかく登場人物が多いし、説明もあまり無いから、全体像はなかなか掴めない💦　
とりあえず、今多忙で本当に時間がないから、一話見ただけの感想になります。

映像美や不思議な展開がすごくて、語彙力追いつかない！！セックスシーン多めです🤣

ガルシア・マルケスのあの原作を映像化って、すざましい構想だけど、ネットフリックスも思い切った映像化だね！！
今後の展開がすごい楽しみ✨

今日誕生日でしたが、数日前から下痢が酷くて、病院の梯子と言う夢も希望も無い誕生日でしたね。師走という事もあり、明日から忙しくなりそうだけど、頑張って2024年締め括るぜ！！
2024年の映画ランキングは、大晦日前後に発表しますので、乞うご期待🥺🫶