Adsiz Asiklar/Lovers Anonymous
新しい本の発売に大口投資家向けのプレゼンを控え、皮肉屋のジェムはまさに飛ぶ鳥を落とす勢いだった。少なくとも、彼の中ではそのはずだったのだが...!?
自身の批判的な心の声と格闘しつつも、ジェムはハザルと火花を散らす。きっかけは、ジェムが築き上げてきた事業にハザルがさりげなく侵入してきたことだった。
ジェムの母との過去が原因で、ハザルとの仕事はやっかいな状況に。しかも、ホスピタルを訪れた女性の悩みが"不倫を続けるかどうか"とくれば、ジェムはなおさらやりにくくて仕方がない。
先延ばしにしつづけてきた母の家への訪問をようやく果たしたジェムは、1枚のポストカードを偶然見つける。だがそれは、ジェムにとって唯一の大切な思い出を打ち砕くものだった...。
自分自身、そしてハザルに対しても"自分の恋愛は健全なものだ"と必死で証明しようとするジェム。その強迫的な性格も手伝って、気づけば自ら関係を壊すような行動に出てしまう。
純粋な添い寝にまでサービスを拡大することにした"ラブホスピタル"。一方、ハリルを助けるために輸血をするはずだったジェムは、パニック発作のせいで二の足を踏んでしまう。
今までになかった愛という感情に目覚めたことで、ジェムが元々持ち合わせていたはずの本能は機能しなくなる。患者に対して急に愛を持って接するジェムの姿を見て、ハザルは困惑するばかり。
予期せぬ訪問者を迎え入れる"ラブホスピタル"。その一方で、ジェムはラブホスピタル史上最も深刻な苦痛を味わう自分自身の治療を続ける。その苦痛とは、真実の愛だった!?