これまた衝撃的なドラマでした。前編長回しで撮影されているため、フィクションではなく実際に今起きていることを見させられているのではないかと錯覚してしまうほどの緊迫感がありました。特に少年とカウンセラーとの対峙の場面が圧巻です。登場人物の感情も手にも取るように伝わってきて、少年ジェイミーの家族の苦悩に息が詰まるようでした。
しかし、肝心のジェイミーの心だけは感じられず、まるで「オーメン」のダミアンが登場したかのようでした。つまり、心を失ったこの少年は、一生反省することはないのだと感じました。
家族は自分を責めて、「どうすれば良かった」と悩み続けるでしょう。少年の家庭が愛情不足だったようには見えなかったのですが、父親はあることで後悔し続けるかもしれません。
