玉造

僕のいた時間の玉造のレビュー・感想・評価

僕のいた時間(2014年製作のドラマ)
4.5
三浦春馬くん追悼観賞中。
映画、ドラマ、両方!

6年前のドラマだが、(なぜ観てなかったんだろう!!)と思ったくらい素晴らしい作品だった。
ALSという難病になりながらも
「生きていく」ということは何か?を考えざるおえないドラマだった。
主人公拓人役を春馬くんが、4年ぶりの共演の多部未華子さん。
共演者の面々も本当に良かった。

特に春馬くん。素晴らしい演技で
病気の苦しみを見事に表現していた。実際にALSの患者さん達と交流して役作りしたとか。

友人達、家族、恋人…との関係。身体の自由を奪われていく恐怖。
全てにおいて完璧だった。
春馬くんじゃないと演じられなかったかも。他の俳優が浮かばないくらいだ。
特に母親との関係。認めてもらいたい、そしてお母さんが大好きだから、悲しい顔はさせたくないから、自分の気持ちを出せず我慢してる。お母さんの前ではいつも優しく笑っている。

訃報後、実母との関係が話題になっていたが、何となく似たような感じだったのか…と。
もしそれが本当なら、子供時代から我慢して、笑顔を作ってたのかな…と思うと切ない。

「死にたいわけじゃない。生きるのが怖いんだ」というセリフ。
今だから勝手にそう思ってしまうのだが、(生きるのが怖いから、死ぬしかない)と思ってしまったのかな…と。

大体の作品を観ていこうとしてる最中だが、春馬くんほど繊細で魅力的で儚げで…そんな俳優はもう出会わないんじゃないかと思う。
玉造

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