リッジスカイウォーカー

救命病棟24時 第4シリーズのリッジスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

救命病棟24時 第4シリーズ(2009年製作のドラマ)
3.5
7話でサックリと終わってビックリだけど、無駄に長引かせないところは好感が持てる。

救命の仕事に嫌気がさし、医者が全員辞めてしまうという危機。

激務と治して当たり前という風潮に心が耐えられなくなってしまう現実。
医者を責めても何も変わらないのに理不尽な怒りをぶつけられる。

ハラスメント大国ニッポンの縮図と、医療をビジネスや出世の道具にとしか考えてないお偉方のマインドに辟易しながらも、命を救うというシンプルな存在意義を熱量と志で周囲を奮い立たせる進藤先生とユースケ・サンタマリアのコンビが良かった。

ユースケは最初悪者かと思ったけどね。
そうじゃなく、違う戦い方をしていく。
ある意味踊る大捜査線の青島と室井のような関係性になっていったのが良かった。


さて、救命の実情というのはおそらく現代でも変わっておらず、むしろもっと大変になっているのでは?とも推察する。

救急車が受け入れてもらえず、ちゃんとした治療を受けられない現状は、少子化・高齢化社会の影響で変えていくのは至難の業だろう。

そうなると、病気にならないようにする。事故に遭わないようにする。といったリスク回避が非常に重要になってくる。

何かあっても助からない社会になっていくことを前提に行動を変えていくことが大事。