中園ミホ脚本。再会した初恋の相手、木村佳乃と伊原剛志の不倫もの。木村佳乃なのでどろどろでも悲劇でも湿っぽくならない。世界的名医として執刀した医師と患者の関係が、ある時を境に逆転する。前半と後半でテンポも立場も変わる、展開がダイナミックでおもしろかった。
こんな元彼サイテー、謝って済むものか、と思ったけど、夫の愛憎と嫉妬が激しく(青木崇高の迫真の演技がうまくて)、不倫もありかと思ったり、でもあり得ない選択だし、今一つ納得いかなかった。なので、悲恋には思えず、夫の度量が大きくなることを願うばかりだった。
元妻役のサトエリに毒気を期待したのに、いい人で素敵だった。
男と女の愛より、夫婦愛より、親と子が引き裂かれるのがいちばん辛いし涙が出る。
高校時代は橋本愛が演じていたが、橋本愛の内向的な雰囲気と木村佳乃の底抜けの明るさが合っていなくて、回想シーンが出ても別人のように感じたのが気になったところ。
木村佳乃はとても好きだし演技もいいと思うけど、色気を感じないので恋愛ドラマのイメージがない。
なので、伊原剛志より線の細い男性で釣り合い取った方がよかった気がする。二人とも秘めた思いや不倫のイメージはなくて、あっけらかんとしているから。
MISIAの曲は盛り上がった。
