ワイカ

僕のヤバイ妻のワイカのネタバレレビュー・内容・結末

僕のヤバイ妻(2016年製作のドラマ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

 まったく期待しないでなんとなく見始めたら、かなりの掘り出し物(たぶん自分が知らなかっただけだろうけど)でした!途中から止まらなくなっちゃった。日本のドラマとしては珍しく秀逸なスリラーでした。

 最初は怖い妻が浮気夫に狂言誘拐で復讐する過激なだけの陳腐で薄っぺらい話かと思いきや、狂言誘拐の話はすぐ終わり、むしろその後の展開が二転三転してめちゃくちゃ面白かったです。大きな展開があるとその陰には必ず意外な裏があるという、よくできた脚本。

 登場人物がほぼみんなクズでイカれてるのも良いです。俳優陣がみんな他の作品ではあまり見れないキャラをとてもうまく演じてます。海猿などの熱血路線とはまったく違うクソでバカすぎる男を演じる伊藤英明は、心の声や時折見せる表情がおかしくて笑えました。木村佳乃は怖くて素晴らしかった。相武紗季もいつものさわやかキャラと違う悪女を頑張って演じてました。緑子さんも鬼気迫るクレイジーな演技でインパクト大でした。

 唯一残念だったのは不祥事で消えたあの三流芸人。ヘタすぎて出てくるたびに萎えましたよ。芸人としても1ミリも面白くなかったし、むしろいなくなってよかったかも。

 全体的に粗も少ない、というか、細かい粗はそれなりにあるんだけどストーリー自体がぶっ飛んでるのであまり気にならなかったです。

 最終話はちゃんと伏線を回収した絶妙な終わり方。海外でも数カ国でリメイクされたらしいし、韓国などに押され気味の日本のドラマもまだまだいけるのではと思いました。
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