soopen

浪漫ドクター キム・サブ 2のsoopenのネタバレレビュー・内容・結末

浪漫ドクター キム・サブ 2(2020年製作のドラマ)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

医者には勘と運だけでなく、努力と経験が必要、正にこの一瞬一瞬の積み重ねが若い医師達の経験となるんだなぁ、とラストシーンを感慨深く見た後、軽くキムサブロスに陥ったことに驚きました。シーズン1があったからこそ、キムサブ一家の成長と絆の深さに視聴者も愛着を持って見られるのに、メインキャスト2人が交代で大丈夫かな、という心配は杞憂でした。

アンヒョソプ、30だけど17の好青年役が目に焼き付いていたので、出足から不遜な態度の借金まみれの訳ありツンデレ医者役は、大胆な豹変振りでした。同じく好感度大だったキムボクジュのイソンギョンが、実力はあっても手術中に吐いてしまう胸部外科のダメ医師で、大病院の序列ありきの派閥争いで上手く立ち回ろうとする、好感度の持てないタイプとしての始まりで、トルダム病院でのキムサブとの出会いが、2人をどう変化させるのかが見どころでしたが、少しずつキムサブイズムに浸されていき、成長していく姿は、前作を超えた感動を覚えました。

今回のシリーズで特に面白いな、と思ったのが、院長対キムサブの対立が、前作のそれとは異なったこと。前作の院長トユンワンは財団理事になり、悪役のラスボスに。その手下として送り込まれたのが、腕は確かだがキムサブに強い劣等感を抱く堅物医師のパクミングク。この院長は、トユンワンの言いなりになるにはプライドが高過ぎたのと、キムサブへの劣等感は裏を返せば強い憧れだったこともあり、悪役でありながらも深いキャラクターとなり、ラストはキムサブに抱き込まれてしまった。キムサブの懐の深さがまた証明されました。

おなじみメンバーのチームワークも、仕事を超えて深まり、前作でほんのり片思いをしていた、キムミンジェにもついに春が来て微笑ましいカップルを形成。彼のブレない強さと落ち着きが、いつもバタバタしているこの病院の支柱の一本となっていて、前作からウンタクも成長著しいなぁと感心しきりです。しかしそんな冷静なウンタクを号泣させた元院長の死。末期癌を患い、死を予期した元院長が人知れず去って行ったシーズン1から3年?意識不明で担ぎ込まれ、延命拒否を知っていたキムサブが思わず助けてしまうシーン、みんなに別れの挨拶ができた元院長が静かに息を引き取った時には、ウンタクの号泣を見ながらもらい泣きしました。

新キャラの骨先生こと整形外科のペ先生も他人の思惑どこ吹く風、かと思いきや、思いやりのある温かい人物で、捻りの効いた演出で、最後に彼の秘密が明かされてなるほどと納得。

シーズン1、2の名シーンが走馬灯のように流れて、あれ?キムサブ構想の外傷センター設立は?と思ったら、なんとシーズン3が制作決定だそうで。来年秋まで待ちきれません。アンヒョソプ続投の報も嬉しいしファミリー勢揃いでお願いしたいです。ヤンセジョンにも帰って来て欲しいし。
しかし、個人的には病院建設の前に、そんなに事故が多発するような道路にしない、道路整備から始めた方がいいと思います。カジノ付近では取り締まりを強化するとか。
soopen

soopen