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坂の上の雲 第1部のnanoのレビュー・感想・評価

坂の上の雲 第1部(2009年製作のドラマ)
5.0
司馬遼太郎の原作の冒頭をアレンジした渡辺謙さんのナレーション。聴いただけで鳥肌が立ちます。日本に生まれて良かったと思える数分間。
本編も本木雅弘さん、阿部寛さんの演技が見事。実際の秋山好古は白人にしか見えないルックスですから、その点でも阿部寛さんは適役ですね。
『坂の上の雲』というタイトルは本当に素晴らしい。坂を登るにつれて広がっていく青空。未来、希望、可能性――。様々に前向きな言葉が浮かんできます。
ぼったくり価格ですがDVDもブルーレイもCDも買いました。
テーマ曲Stand Aloneの作詞に「夢叶う」とあるのが強い違和感。少し字余りでも「夢は叶う」にするか、他の言葉を選ぶべきです。
この曲はいろいろな女性がレパートリーにしていますが、いちばん聴き惚れたのは、我ながら意外ですが安部なつみさん。(よくもまあ、この曲に手を出したな)と大胆さに驚きましたが、本編第二部のソプラノ歌手よりも見事な歌唱でした。
NHKは内部のゴタゴタや脚本家の自殺の末、当初の企画から規模を縮小し、三部作を合計しても大河の半分の放送時間。初めからすんなり大河ドラマにすれば良かったのに。
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