指定暴力団「隼会」の支部に所属する翼彦一(草彅剛)は舎弟らと共に振り込め詐欺で生計をたてていた。ある日、彦一を含む若い衆6人は、大幹部である鷹山源助(松平健)の命令で、敵対する鷲津組のシマのど真ん中にある老人介護施設「タイヨウ」で、次期幹部の座を賭け、自らの素性を隠して“研修”という名のもと、介護ヘルパーとして働くことになる。
最初は介護を見下していた彦一たちだったが、慣れない介護の現場に悪戦苦闘する。そして様々な年寄りたちと関わり、介護の現実が彦一たちの考えに影響を与えていく。
「振り込み詐欺など金に仁義を見失ったヤクザが、介護の中で仁義を取り戻していく」という奇想天外なストーリーだけど、優しげなイメージの草なぎ剛が無骨で男気溢れるヤクザを演じたことが話題になった異色作。ヤクザが組の研修で介護をしていく中で、「弱い者を支え救う」介護の真髄が任侠道そのものであることを学び、真の任侠でヘルパーであるため奮闘していく社会派ドラマ。
組の跡目争いが絡む中で、弱い者を助ける真の任侠でヘルパーであろうとする彦一はまさに男気溢れる男でカッコいい。