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宇宙を駆けるよだかのdarumaのレビュー・感想・評価

宇宙を駆けるよだか(2018年製作のドラマ)
4.0
これは前からチェックしてたんだけど(清原果耶ちゃん経由)、ネトフリオリジナルとは知らず…いいタイミング!と思い鑑賞。約40分×6話一気見してしまった。面白かった!テレ東の深夜ドラマ感。かなりジェットコースター系。

観ようとして初めて気づいた…WEST.の方が主演だったのね!
私、重岡大毅くんは結構好きで「雪女と蟹を食う」(これがまさにテレ東の深夜ドラマ)とか観ていたのですが(勿論「これは経費で落ちません!」も観た。そこで知ったのだったかな?)、演技うまいよねぇ…年明けの主演作の映画「ある閉ざされた雪の山荘で」に天音くんが出るので、それもあって重岡くん摂取しとこうと思ったのもあります。うん、満足。
あと個人的に(もうホント完全なる嗜好のレベルで)ワンコ顔が好き。

ストーリーは、序盤は私も海根さんじゃないけど、あゆみが美人で育ちが良すぎるせいか、オイオイぶっかけといてそれは無いんじゃないかい…。。とか、よくある「外見より中身」みたいな話に持ってくのかと思いきや、可愛くない子が可愛くない性格って…!!落としすぎで救いがなくないか!?(バランスはどうなっとる!!)とか、結構ツッコミながら(作品から心が離れるちょい手前くらいの危うさ)で観ていました。でも、逆にその酷さが海根さんのリアルな立場をちゃんと表現してたんだな…と、最後の最後まで来て思った。そういう意味でもよかった。

清原果耶ちゃんと富田望生ちゃんの共演作だという認識はあって、ネトフリでマイリストに入れた時に富田望生ちゃんが映ってたような気がしたので、彼女がメインなんだろうとは思っていましたが、想像以上に複雑だった…!彼女も今、朝ドラに出てるので旬だなと思いながら観てた。既に「なつぞら」から2作目だと思いますが、実はこんなところでめちゃくちゃ大役をやってたんですね!

ジャニーズの2人は、まあいかにもアイドルムービー要素満点でしたが(笑)、重岡くんが上手いし、王子役が似合うので許す!
というか、関西弁だと許しちゃう!(笑)
本作、原作は漫画だそうですが、関西弁のキャラではなかったみたいですね…!重岡くんだけ関西弁の役なんですが、それが絶妙に人物設定をわかりやすくしていたと思います。この演出?脚本?は非常によかったです。
ちなみに重岡くんはこの時いくつですか!?まだ制服大丈夫でしたか!?(笑。いや見た目的には行けてました!)

あとは、脇役に駒井蓮ちゃんと森田望智さんのお名前が…!
教室のシーン、毎話めっちゃ目を凝らしながら観ていた。。(笑)
駒井蓮ちゃんは前半でわかったけど、森田望智さんは最終話(?か、その1つ前)まで分からなかった…危なかった!見つかってよかった。本作は「全裸監督」の前なんですね。
あと、伊島空くんは最初からわかりました!お顔が結構特徴的なので^^

関めぐみさんは未だに「アヒルと鴨のコインロッカー」の印象が強い。

そうそう、観たかったきっかけの清原果耶ちゃん…めっちゃ悪役だった!(驚)初めて悪役見たかもしれない。美人過ぎて似合いすぎていた…デフォルメ感もあってちょっと怖かったけど。相変わらず上手かったです。

途中から、もしかしてバッドエンドなのかな…!?と思ってヒヤヒヤしていました(タイトルから「よだかの星」を連想しました。多分それで合ってるんですが、実はストーリーはよく知らなかった)
どう転ぶかお楽しみに…

内容的には、ちょうど映画の「寝ても覚めても」や「累」の公開と重なっていて、「顔」にちなんだ作品が多かった時期なのかな…?という印象を受けました。いつもこのテーマの作品を観ると、顔って何なんだろうと思う。単なる記号だけど、それですべてが決められてしまう。本作はより追求している感じがよかったです。ただ、顔と容姿はまたちょっと違うと言えばそうなのですが…体型は勿論遺伝もありますが、コントロールできると言えばそうなので…でもそのあたりも家庭環境が上手く使われていて、良かった。
あとは「前前前世」が浮かびました…(笑)

実は観る前に脚本と監督をチェックしてしまったんですが(あと途中でプロデューサーも確認してしまった)、脚本は昨年のガリレオのSPドラマ「禁断の魔術」の岡田道尚さんという方で、これは面白かったので期待(結果、期待通り)。あとはあまり人気はなかったと思いますが、同時期にやっていた「親愛なる僕へ殺意をこめて」も担当されていて、私は結構好きでした。主演がジャニーズの方でちょっと似た感じの作品です。だから担当されてたんだな…!と思いました。

で!監督が「ミステリと言う勿れ」の松山博昭さん…私この作品の初回がめちゃめちゃ印象悪くて(ごめんなさい!)、この方に凄く苦手意識を持ってしまったんですが、本作は良かった!テレビと配信の違い、尺の違いもあるかもしれないけど、嫌な感じの演出は全くなかった。やっぱ作品によるのね…勿論内容が違うからというのは大きいと思いますが。
ちなみに「親愛なる僕~」も同じ監督さんだったんですが。。だからやっぱり脚本なのかな?とも思います。

(ただ、劇伴がミステリと同じ方だった事には、思わず納得してしまった…メインテーマがイマイチ安っぽく聴こえて、好きじゃなかった。。これでターゲット年齢を下げてるつもりなのか!?って感じ)

プロデューサーが一番驚きだったんですが、「日曜の夜ぐらいは…」の清水一幸さん。見た瞬間、えー…って思ってしまいました(なんか個人的にあまり良い印象がなく終わってしまったので。。人気はあったと思うんですが)、が、いやいやよかったです。この方フジがベースで(そこは脚本家さんや監督さんと同じですね)FODに行って今ABCみたいな方だったと思うんですが、何故ネトフリ…??と思ってフィルモグラフィを見たら「夫のちんぽが入らない」これネトフリだったか!納得。

岡田道尚さんは「#マンホール」の脚本を書かれていて、ちょうど明日!配信になるので観ようと思っています。先日レンタル屋さんで新作セールの時に借りようと思っていたのですが、もう準新作になっていたので後回しにしたら、ちょうど配信に来てラッキー!観るのが楽しみです。

本作は、内容はいかにも漫画原作(ややB級チックな設定)でアイドルムービー感も少々、故にターゲット年齢が低めでわかりやすさ優先な感じもありますが、意外とメインキャストの演技で持っている(悪くない)印象です。フィルマのスコアは結構当たってると思います。
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